Snow Manのチケット転売価格が100万円超え、旧ジャニーズグループ間の人気格差が浮き彫りに
Snow Manのチケット転売価格が100万円超え、旧ジャニーズグループ間の人気格差が浮き彫りに
先日、チケット流通サイトで、目黒蓮ら多くの人気メンバーが所属する「Snow Man」のコンサートのチケット価格が一時100万円を超えるプレミア価格で取引されていることが話題となった。
旧ジャニーズグループのチケット事情
これまで、旧ジャニーズの人気グループの公演では、ファンクラブ会員向けの発売分のみで完売してしまうことが多く、一般発売はほとんど行われていなかった。完売後も、流通サイトやSNS上で高額出品されたチケットの争奪戦が恒例となっていた。しかし、Snow Manのように高額転売が横行するグループがある一方で、ワンコイン以下、もはや「投げ売り状態」にあるグループも生まれており、明暗が分かれている。
転売価格の影響要因
転売価格にはグループの人気だけでなく、会場のキャパシティも大きく影響する。ドーム公演なら5万人、アリーナ公演なら2万人前後を集める力がなければ「チケット余り」が発生する。Snow Manは全国5大ドーム公演でありながら、争奪戦になっていることから、その人気ぶりが伺える。
Snow Manの人気
ある意味、転売されるチケット価格は最も正直にアーティストの人気を炙り出す一種のバロメーターともいえる。Snow Manは旧ジャニーズ最大の勝ち組であり、現在最も売れっ子のグループだ。ファンクラブ会員数は嵐に次ぐ2位の150万人と右肩上がりで、最新MVの『EMPIRE』は、わずか1日でYouTube1000万回再生を突破。11月からは計13公演、約70万人動員の全国5大ドームツアー『RAYS』が決まった。
旧ジャニーズで5大ドームツアーを行ったのは2019年の嵐が最後で、約5年ぶりの快挙となる。そのドームツアーの転売価格は、大手チケット流通サイトによると1枚当たり3.5万円~50万円(定価9700円※FC料金税込み)とプレミア化している。
「2020年のデビュー当初からファンクラブに入っている友人でさえ、今まで1回も当選したことがないくらいの人気です。『札幌ドームは集客が難しく、有名アーティストでも埋まらない』とよく言われますが、現時点で札幌のホテルは超満員、120km離れた芦別市のホテルもすでに予約でいっぱいの状態だそう。アイドル好きではなかった人がファンになっている印象ですね。9人のメンバーそれぞれがドラマやバラエティー、アニメなど様々なジャンルで活躍しているので、何かしらでSnow Manを認知する機会が多いんだと思います」(旧ジャニーズに詳しいファン)
なにわ男子の好調と不安
関西を中心に不動の人気を誇る「なにわ男子」も好調だ。そのファンクラブ会員数は84万人に達し、ついに先輩格であるSUPER EIGHT(元・関ジャニ∞)を超えた。現在は6~10月にかけて、全国9都市を巡るアリーナツアーの途中だが、10月5日(土)の朱鷺メッセ(新潟)のチケットは1枚あたり5~20万円という高値がついている(定価9500円※FC料金税込)。ツアーを締めくくる公演日程ということもあるが、強気な値付けだ。しかし、今後の不安材料も見え隠れし始めている。
「Snow Man、SixTONESに迫る人気で、若手で次にドーム公演をするとしたら『なにわ』だと思っていました。ところが、まだ日本でドームツアーをやっていないにもかかわらず、先にアジアツアーを発表したんです。道枝駿佑の主演映画が韓国で大ヒットして、海外での人気がすごいからだと思いますが、日本のファンは『私たちのことは無視?』と荒れていましたね。そのうえ昨年末から3人連続で女性スキャンダルが報道され、担降りが相次いでいる状態です。このままだとドームは難しいんじゃないかなと思いますね」(旧ジャニーズに詳しいファン)
King & Princeの健闘
人気絶頂でありながら、主要メンバーの平野紫耀や神宮寺勇太、岸優太ら3人が脱退し、永瀬廉と高橋海人の2人体制となった「King & Prince」。これまでのドーム公演からアリーナに規模を縮小し、今年10月末~来年1月にかけてツアー『Re:ERA』を予定している。脱退騒動でさぞ値崩れが起きているのかと思いきや、その転売価格は1.7万~15万円程度と、根強いニーズがあるようだ(定価9500円※FC料金税込)。
「2022年には4大ドームツアーを行い、そこでもチケットが取れないほどの人気ぶりだったと思うと寂しいですね。デビュー時はSnow Man以上の人気を誇っていただけに、本当にもったいなく感じます。とはいえ、人気メンバーの3人が抜けたうえ、7月に高橋海人と有村架純の熱愛報道などがあったにも関わらず十分健闘していると思います」(旧ジャニーズに詳しいファン)
ベテラン勢の手堅い値付け
一方、勢いに乗る若手グループの一方で手堅い値付けがなされていたのが、今やベテラン勢となった「NEWS」や、関ジャニ∞改め「SUPER EIGHT」だ。かつてはそれぞれ何度もドームツアーを敢行していたグループだが、その熱気も落ち着き、現在はアリーナ規模のツアーがメインとなっている。
チケット流通サイトを見ると、11月まで開催中のNEWSのツアーが7000円~、SUPER EIGHTのツアーは5500円~と、大幅に値崩れしている状況ではなく、地方会場を除けばおおむね定価を上回る値段がついていた。それぞれ多くの脱退者を出しながらも、古くからの根強いファンに支えられているようだ。
中堅グループの苦戦
一方、中堅グループでは「SixTONES」のチケットが定価割れする事態も発生している。また、一部のグループでは「無料で譲る」ケースも見られるなど、旧ジャニーズグループ間の絶望的な人気格差がチケット転売価格で浮き彫りになっている。
まとめ
Snow Manの高額転売価格は、その人気の高さを如実に示している。一方で、なにわ男子やKing & Princeも健闘しているが、今後の展開に不安が残る。ベテラン勢のNEWSやSUPER EIGHTは、根強いファンに支えられ、安定した値付けが維持されている。中堅グループの苦戦は、旧ジャニーズグループ間の人気格差を象徴している。今後、各グループがどのようにファンの支持を維持し、新たなファンを獲得していくかが注目される。