東京ゲームショウ2024:注目タイトル5選とその魅力を徹底解説

東京ゲームショウ2024:注目タイトル5選とその魅力を徹底解説

東京ゲームショウ(TGS)2024 注目タイトル5選

東京ゲームショウ(TGS)は1996年に始まり、2023年で34回目を迎えた大規模ゲームイベントです。コンピュータエンターテインメント協会の主催で、例年9月に開催され、多くのゲームメーカーがブースを構えます。今年のTGSから注目タイトルを5つピックアップして紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

1. 『メタファー:リファンタジオ』(2024年10月11日発売)

プラットフォーム: PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam/PC

『メタファー:リファンタジオ』は、アトラスの35周年記念作品として展開される完全新作ファンタジーRPGです。プレイヤーは幼馴染の王子にかけられた「死の呪い」を解くため、相棒の妖精「ガリカ」と共に世界を旅することになります。

本作はコマンドRPGをベースとした作品ですが、格下の敵はコマンドバトルに突入することなくアクション操作だけで倒すことができます。また、格上の敵でもアクション操作で有利な状況を整えてからコマンドバトルに持ち込むことが可能です。

最大7名のパーティメンバーは、一般的なRPGにおける職業やジョブに相当する「アーキタイプ」を使い分けることができ、自由度の高い編成が楽しめます。アーキタイプは14系統、全40種以上が存在し、さらに戦闘を通して育て、旅先で出会う支援者たちと絆を深めることで進化させることも可能です。

アーキタイプによって武器は変化し、これが主人公のみフィールドで使える「ファストアクション」にも影響を及ぼします。例えば、オールマイティーな性能のアーキタイプ「シーカー」の片手剣は、素早い連撃で敵にダメージを与えることが可能です。一方、剣撃で圧倒する「ファイター」の大剣は、大振りですが一撃が強力で、攻撃中なら敵の先制攻撃を受けず戦うことができます。アーキタイプにより、コマンドバトルとフィールドアクションの両方とも遊びの幅が広がるので、自分にあったスタイルを模索するのは楽しそうですね。

『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ペルソナ5』のスタッフである橋野桂氏、副島成記氏、目黒将司氏が手掛ける本作。普段アトラス作品を遊ばない方にも、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。

2. 『エンダーマグノリア : ブルームインザミスト』(2025年1月23日発売)

プラットフォーム: ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Steam

『エンダーマグノリア : ブルームインザミスト』は、全世界150万本を達成した『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』の続編となる探索型2D横スクロールアクションRPGです。Steamでは3月26日よりゲーム序盤が遊べる早期アクセスが開始され、「圧倒的に好評」として評価を得ています。

舞台は前作から数十年後、暴走する悲しき人工生命体「ホムンクルス」によって滅びゆく終末世界。ホムンクルスを救済する力を持つ調律師「ライラック」を主人公に、自身の失われた記憶と大切な仲間の行方を探す旅が始まります。

ライラックは移動やダッシュ、ジャンプ、前転などのアクションスキルのみ使うことが可能です。道中では敵が表れ戦う場面もありますが、その際には仲間となったホムンクルスの力を借りて戦うことになります。例えば、「ノラ」の「スレイヤー」というスキルを使うと前方に剣で攻撃ができたり、「ヨルヴァン」の「バラージショット」を使うと遠距離から射撃することが可能です。

仲間になったホムンクルスは「メインスキル」「リピートスキル」「リキャストスキル」「カウンタースキル」「オートスキル」などに分類され、それぞれが複数の特徴的なスキルを使うことができます。また、中にはアクションスキルとして使えるホムンクルスも存在します。これらをどのように組み合わせて使うかが、探索と戦闘の両面で攻略の鍵となります。

このほか、スキルの強化、装備、レリック、アイテムといった要素も前作より倍以上に増加しているので、遊びの幅に関しては大いに期待できますね。

優れたストーリーと美しいグラフィックに、完成度の高いゲームシステムが合わさった本作。メトロイドヴァニアが好きなプレイヤーには、ぜひプレイしてもらいたい作品です。

3. 『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(2025年4月24日発売)

プラットフォーム: ニンテンドースイッチ/Steam

『HUNDRED LINE』は、『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた小高和剛氏と、『極限脱出』『AI:ソムニウムファイル』で知られる打越鋼太郎氏がタッグを組んだ“極限”と“絶望”のアドベンチャーゲームです。

ある日、主人公「澄野拓海」が幼なじみの「カルア」といつも通りの平凡な日常を送っていると、謎の襲撃者が現れ町を破壊し始めます。そんな中、拓海は次々と襲い来る化け物からカルアを守るため、突如現れ指令官を自称する謎のマスコット「SIREI」から授かった「我駆力刀(がくりょくとう)」を命令されるまま心臓に突き立てることに…。時は流れ、気を失っていた拓海が目を覚ますと、SIREIは「消えない炎」に包まれた「最終防衛学園」を守護する「特別防衛隊」として、迫りくる敵「侵校生」から学園を100日間守り抜くよう命じます。

本作では、主にシミュレーションバトルと探索パートを繰り返してゲームが進行していきます。迫りくる侵校生から学園を防衛するシミュレーションパートでは、個性ある15人の生徒と協力して「防衛戦」を展開しましょう。我駆力を駆使したり、各生徒の「特異科目」を活かすと戦いを有利に進められます。

自由行動・探索パートでは、謎に包まれた学園を探索しアイテムを見つけたり、仲間と交流して絆を深めていきましょう。なお、アイテムを使えば、仲間へのプレゼントを作ることも可能です。

ゲームを進めていると数々の分岐点が登場します。物語の結末は脅威の100エンディング。拓海を操作するプレイヤーの選択によって変化する“極限”ד絶望”の物語に注目の作品です。

4. 『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』(発売日未定)

プラットフォーム: PS5/Xbox Series X|S/Steam

『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』は、2004年にPS2で発売された『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』のリメイク作品です。原作の核はそのままに、最新グラフィックと立体的なサウンド表現により没入体験が進化を遂げた“ジャングルサバイバル&ステルスACT”が現代に蘇ります。

原作を重視しながら開発が行われた本作ですが、現代アクションゲームと張り合えるよう、作品全体のレベルの引き上げは忘れられていません。例えば操作面では、新しいゲームに慣れ親しんだ世代が理解しやすい「三人称視点」スタイルと、原作ファンが当時を懐かしみながら楽しめる「俯瞰視点」スタイルのどちらかを選ぶことが可能です。

ゲームプレイを快適にするためのアクセシビリティの改善も図られています。メニューデザインの一新をはじめ、武器や装備を調整できる機能、色調補正や照準表示の視覚要素への変更機能などが追加されました。

もちろん、Unreal Engine 5を採用して開発された、美麗なグラフィックスで描かれる広大な世界も注目の要素です。ジャングルサバイバルらしく、ジャングル、森、沼地の生い茂る植生が高密度で描かれており、またその世界観に馴染むよう、キャラクターもシワや毛穴、眼球と虹彩の分離まで細かく表現されています。

なお、本作では徹底してリアリティを追及したとのことで、プレイヤー個々のゲームプレイによってスネークが受けた戦闘ダメージは、服の破れ、あざ、弾痕などの形でリアルタイムで身体に表現され残り続けていくとのこと。スネークのコンディションを維持するには、傷や骨折などを放置せず、十分な治療を行っていくことが重要になりそうですね。

さらなる進化を遂げ現代に蘇った名作。この機会を逃すことなく、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

5. 『レイトン教授と蒸気の新世界』(発売日未定)

プラットフォーム: ニンテンドースイッチ

『レイトン教授と蒸気の新世界』は、レイトン教授こと「エルシャール・レイトン」と、助手の「ルーク・トライトン」が、万能の蒸気機関でロンドン以上に大きな発展を遂げたアメリカの都市「スチームバイソン」を舞台に活躍する謎解きファンタジーアドベンチャーゲームです。

『レイトン』シリーズが3DSに初上陸した際、その機能を活かしてキャラクターの立体視に対応しました。その後も様々な過去作で3Dが採用されてきましたが、本作ではグラフィックがさらに向上し、動きはより滑らかなものになっています。また3Dで描かれた背景により生まれた画面上の奥行きは、カーソルを動かすことで可視範囲が変わるため、距離感を活かした演出にも注目です。

ナゾトキの際には、タッチペンなどを使ってゲーム内で重要な情報をメモ書きしましょう。メモ機能はこれまで画面を切り替えて行っていました。しかし本作では、ナゾトキ中のメイン画面に直接メモを書き込むことができるので、より直感的なナゾトキが楽しめそうですね。

新要素には「ひらめきコイン探知モード」「ワールドマップメニュー」「一新された移動モード」「町を発展させるナゾ」「新たな仲間キャラクター」「フルポリゴン演出」などが存在します。

また、キャストは、レイトン教授役を大泉洋さんが続投し、ルーク役を新たに今田美桜さんが担当されます。このほか、作中に登場する「ナゾ」の開発は、本作から新たに“クイズ王”として知られる伊沢拓司さんら東大発の知識集団「QuizKnock」が手掛けられているので、こちらも注目ですね。

ニンテンドーDSと3DSを中心に展開し、後にスマホなどにも広がった『レイトン』シリーズの最新作。続報に期待して待ちましょう。

以上、2024年TGSの注目タイトル5選でした。発売日がまだ先の作品が殆どですが、気になるものがあれば予約するなどして備えてはいかがでしょうか。