「おむすび」視聴率低迷、橋本環奈の演技に批判殺到も…これからどうなる?
朝ドラ「おむすび」が放送開始から3週間前の時点で、視聴者からの離脱者が続出している。SNSでは、「朝が台無し」「おばさんには面白さがわからない」「朝ドラ粗悪品」など、厳しい評価が相次いでいる。
ヒロインの米田結役を務める橋本環奈は、紅白歌合戦3年連続司会の経験があり、福岡・糸島で生まれた平成元年生まれの若者が栄養士を目指し、人々の暮らしと絆を食で結んで成長していく青春グラフィティーが描かれている。しかし、視聴者からは橋本環奈の演技の拙さや、ストーリーの薄っぺらさ、説得力の欠如が指摘されている。
例えば、結が制服のまま海に飛び込んで子どもが落とした帽子を拾ったり、ギャル文化を嫌っていたのに急に地元イベントでパラパラを踊ると言い出したりと、突拍子もない行動が物議を醸している。これらの理由が「困っている人を見ると放っておけない」という設定だけでは、視聴者に納得感がなく、「祖父(松平健)と父親(北村有起哉)のケンカも嘘っぽくて、イライラしっぱなし」との声も少なくない。
また、福岡が舞台であることを考えると、福岡出身の橋本環奈が主演を務めることで地元の人気を獲得するとの思惑があったのかもしれない。しかし、これも視聴者をシラけさせている要因の一つとなっている。以前の低評価を受けた「ちむどんどん」も沖縄が舞台で、沖縄出身の黒島結菜が主演を務めていたことから、ご都合主義的な印象が拭えない。
それでも、今後の展開に期待が寄せられている。近々、橋本環奈のギャルメークでのパラパラや、博多ギャル連合の伝説の総代表・姉の歩(仲里依紗)が登場する予定だ。また、神戸で床屋を営んでいた米田親子が阪神・淡路大震災の激しいシーンを回想することになるなど、物語の展開が変わることで視聴者の興味を引くかもしれない。
さらに、結が高校を卒業し、神戸に移住する「神戸編」では、栄養士の専門学校に通い、友人たち(山本舞香ら)との青春や神戸の復興が描かれる。その後、栄養士として活動する中で、東日本大震災支援、スポーツ栄養学、子ども食堂などのテーマが取り上げられ、結もそこで活躍する展開が期待される。実際に、NHKドラマ制作班監修のガイド「おむすびPart1」によると、結は隣の高校の野球部エース・四ツ木翔也(佐野勇斗)と結婚することになるという。
近年の朝ドラヒロインは、時代に翻弄される波瀾万丈の人生か、あこがれの職業を目指して頑張る地味人生の2つのタイプがある。「おむすび」は後者に属するが、最近の「おかえりモネ」「舞いあがれ!」なども同様のパターンで、人気女優を起用しても話題にならず、視聴率も低かった。橋本環奈がこのジンクスを破るのか、今後の展開に注目が集まる。