東京・高田馬場を舞台にした青春アニメ『ふれる。』脚本家・岡田麿里に聞く、友情の本質とは
オリジナル劇場版アニメ「ふれる。」は、東京・高田馬場を舞台に青年3人の友情を描いた作品です。監督は長井龍雪さん、脚本は岡田麿里さん、キャラクターデザイン・総作画監督は田中将賀さんが務めています。この作品は、同監督、脚本、キャラクターデザイン・総作画監督の3人が再びタッグを組んで制作したもので、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)」、「心が叫びたがってるんだ。(ここさけ)」、「空の青さを知る人よ(空青)」という青春3部作に続く新作です。
作品の舞台は東京・高田馬場で、主人公の3人は同僚で、互いの心の声が聞こえる不思議な力を持つ「ふれる」という生き物を通じて結ばれています。岡田さんは、この作品を通じて友情の本質や、状況による関係性の変化を描きたいと考えました。
岡田さんは、「思春期を描いていく中で、自分の中で決着をつけようとしてきた部分もあるかもしれない」と語り、思春期に決着をつけられてきたからこそ、この年代の友情を描くのが楽しかったと語りました。また、主人公の3人は、幼少期に不思議な生き物“ふれる”と出会い、互いの心の声が聞こえるという“ふれる”の力で友達になったという設定です。
永瀬廉さん、坂東龍汰さん、前田拳太郎さんによる声優陣の「声の力」についても、岡田さんは「声からいただいた力がすごく大きい」と語り、3人の声優陣による“足し算”も「すごく面白い」と感じたと語りました。
この作品は、ある事件をきっかけに主人公の3人の友情が大きく揺れ動いていく物語です。青春三部作を経て描かれる“友情”とはどんなものなのか、注目したいです。