2024年のiPhoneはどれを選ぶべきか?それとも買い替えは控えるべきか?

2024年のiPhoneはどれを選ぶべきか?それとも買い替えは控えるべきか?

2024年、新モデルのiPhoneが発売されました。多くのiPhoneユーザーにとって、新しいモデルを選ぶべきか、それとも買い替えを控えるべきか、悩ましい問題となっています。本稿では、iPhone 16とiPhone 16 Proを比較・検討し、それぞれの特徴と価値を詳しく解説します。

実機のテストレポート

実際の使用感を基に、以下の3つのポイントに絞って検討します。

  • iPhone 16がお買い得
  • 実はカメラが重要
  • 半年の時間を買うためのアップデート

iPhone 16シリーズの特徴

まず、2024年のiPhoneの特徴を紹介します。「スタンダードモデル」と「Proモデル」の差がこれまでのモデルに比べて小さくなっています。

スタンダードモデルとProモデルの違い

従来、新機能はProモデルから導入され、1年遅れてスタンダードモデルに搭載されることが多かったです。例えば、2023年のiPhone 15 Proでは「アクションボタン」、2022年のiPhone 14 Proでは「ダイナミックアイランド」が導入されました。また、2023年モデルでは、プロセッサの違いも大きく、「A16 Bionic」と「A17 Pro」の世代が異なっていました。

しかし、2024年のiPhone 16では、新要素である「カメラコントロール」が全機種に搭載され、プロセッサも全モデルで「A18」世代が採用されています。デザイン面では、ディスプレイサイズが変わった「iPhone 16 Pro Max」を除くと、大きな変化はほとんどありません。

パフォーマンスの比較

Geekbench 6とGeekbench AIのベンチマーク結果を見ると、2024年モデルは前世代より「ワンランク性能が向上」していますが、AIの推論能力を除くと差は大きくありません。スタンダードモデルとProモデルの主な違いは、GPUの速度にあります。

Apple Intelligenceへの対応

Apple Intelligenceは、Appleが提供する生成AIを活用したパーソナルアシスタント機能です。この機能は2023年10月に米国で、2025年に日本で提供開始予定です。2023年モデルのiPhone 15 Proと2024年モデルのiPhone 16シリーズの違いは大きくありませんが、全機種がこの機能に対応している点で、iPhone 16シリーズの価値は大きいです。

カメラコントロールの特徴

操作の変革

最大の変化は「カメラコントロール」です。これはシャッターボタンに近い機能を持ちますが、単なる押しボタンではなく、表面はタッチセンサーになっており、振動を用いて「深く押し込む」「半押し」感覚を表現しています。

操作の習熟

カメラコントロールの導入により、最初は操作に戸惑うことがあります。シャッターを切るのは問題ありませんが、メニューを切り替える「軽く2回タップする」操作や、ズームや露出変更に使う「スライド」操作には慣れが必要です。ズーム操作では、指をじわじわと滑らせて中間で止めたり、素早く滑らせて特定の倍率に切り替えることができます。

Proモデルのカメラ機能

望遠カメラの差別化

iPhone 16 Proシリーズは、望遠カメラが光学5倍となり、2023年モデルの光学3倍からの向上が見られます。16 Pro Maxだけでなく16 Proにも搭載され、サイズの違いを除けば、どちらのモデルを選んでも問題ありません。

動画撮影の向上

iPhone 16 Proシリーズでは、「4K・120fpsでの動画撮影」が可能となり、120Hz駆動のディスプレイにより滑らかな映像を実現しています。一部をスロー再生した時の「ドラマチック感」が向上し、ドルビービジョンによるHDRも効果的です。ただし、撮影データは1分あたり340MBと非常に大きいため、本格的に撮影する場合は外部ストレージの利用を推奨します。

共通のカメラ関連強化点

iPhone 16シリーズでは「フォトグラフスタイル」が進化し、撮影後に色味を変更できる非破壊編集が可能になりました。また、「空間ビデオ」や「空間フォト」も対応しており、Apple Vision Proなどで立体的な映像を楽しむことができます。

結論

Apple Intelligenceに重きを置くのであれば、iPhone 16と16 Proの差はそれほど大きくありませんが、GPUやカメラ機能を重視するならProモデルの価値が際立ちます。

筆者のおすすめ

筆者としては、カメラコントロールの使いやすさと機能の充実度を考慮すると、iPhone 16のスタンダードモデルをおすすめします。コストパフォーマンスも優れており、多くのユーザーにとって満足度の高い選択肢となるでしょう。