大谷翔平、54本塁打と59盗塁で“54-59”の驚異的記録達成!デービッド・オルティスもMVP獲得を太鼓判
大谷翔平投手がメジャー7年目のレギュラーシーズン全日程を終え、54本塁打、130打点でナ・リーグ2冠を獲得。キャリアハイの打率.310をマークし、日本人初のトリプルスリーも達成した。さらに、59盗塁で日本人最多記録を更新し、前人未到の「50-50(50本塁打&50盗塁)」にも到達した。
今季の大谷は、パワーだけでなくスピードでも卓越したパフォーマンスを発揮し、「54-59」まで数字を伸ばした。欠場はわずか3試合で、159試合に出場。MLBが公式に集計しているものだけでも、実に20部門でチームトップの数字を残した。昨季、ア・リーグのエンゼルスでプレーして2度目のMVPを獲得しており、今季ア・リーグでMVPに輝けば、1966年のフランク・ロビンソン以来2人目となる両リーグでのMVP。その偉業にも大きく近づいている。
MLB通算541本塁打で殿堂入りしているデービッド・オルティス氏は、米ストリーミングサービス「ピーコック」の番組「ダン・パトリックショー」に出演し、大谷のMVP獲得に太鼓判を押した。
「MLBが今シーズン、どうやってオオタニにMVPを与えないようにするか見てみたいね。俺がプレーしているとき、彼らは俺を一つの側面において優れた選手としか見ていなかった。だから俺は(MVPを)獲れなかった、たとえ良い数字を持っていてもね。オオタニは特別な選手だ。唯一無二だし、このような男はしばらくお目にかかれないだろう」
18年前の2006年、オルティス氏は54本塁打、137打点を記録。OPSが1.049という数字を残したが、MVP投票では3位にとどまった。DH専任だったことが影響したと言われていた。オルティス氏は「彼ら(MLB)は、私がDHだったからMVPを与えないことについて、常に“問題”を抱いていた。今年はMLBの“かわいこちゃん”であるオオタニがレースにいる。彼らが何て言うか見てみようじゃないか」と疑問を呈した。
しかし、オルティス氏は今季の大谷の圧倒的な数字を目の当たりにすると、「ある日に俺は彼の数字を見ていたんだけど、この男は50ほどの盗塁を決め、失敗は4回くらいだった。馬鹿げている。真面目に、もし今シーズン彼がMVPを獲れなかったら、アジア人にMVPを獲らせないという何かがあるんじゃないかと、本当に思うよ」と大谷のMVPの正当性を主張。唯一無二の偉業への敬意を示している。