枝尾賢、地元福岡で優出一番乗り

枝尾賢、地元福岡で優出一番乗り

19日、福岡ボートレース場で行われた5日目のレースで、地元の枝尾賢（42）が見事に優出を果たした。準優10Rで1号艇として出走した枝尾は、インから0.10のトップスタートを決め、イン逃げで完勝。4カドから猛攻を仕掛けてきた花田凱成や、全速で追いかけてきた坂井滉哉の地元若手の挑戦を完璧に封じた。

枝尾の機力はシリーズ中盤から著しく上昇しており、調整も順調に進んでいる。序盤2日間は仕上げに苦労したものの、地元のレース場に慣れ親しんでいるだけに、調整は問題なく進んだ。「行き足や回り足は非常に良く、伸びも普通より上。優勝戦でも十分に勝負になる足です」と、自信に満ちた表情で語る。

優勝戦では、内枠には吉川元浩と中島孝平というグランプリウイナーが控えている。しかし、地元の意地を懸けて一歩も引くつもりはない。「地の利は絶対に自分の方に分があると思いますし、地元では負けられない。優勝戦は1着しか意味がないので、優勝だけを狙ったレースをする」と、決意を新たにしている。

枝尾のレースの切れ味は日増しに鋭さを増しており、10月のSGダービーに向けた弾みをつけるためにも、地元でグランプリウイナーに土を付けてみせるつもりだ。地元の期待に応えるために、枝尾は全力で優勝を目指す。