「U-16日本代表経験を糧に、岩井優太が選手権制覇へ挑む」駒澤大高FWの成長と挑戦
U-16日本代表のストライカー、駒澤大高のFW岩井優太(2年)が、選手権での連発と優勝を誓った。岩井は今年8月、U-16日本代表中国遠征メンバーに初選出され、大きな刺激を受けた。彼は1年時に関東ルーキーリーグCリーグでMVP、得点王(16得点)、アシスト王(6アシスト)の「個人3冠」を達成し、1年生ながら駒大高Aチームの選手権予選に出場し、ゴールも決めている。
今年はインターハイで全国大会を経験し、2試合に先発フル出場。その後、U-16日本代表としてPEACE CUP(中国)に出場した。U-16ウズベキスタン代表との初戦では後半36分から交代出場し、2本のシュートを放ったが、決めきれなかった。しかし、存在感を示すことができたと感じている。U-16中国代表戦では初先発を果たしたが、守備の強度やアクションの数、継続的な動きが不足していたと反省している。U-16ベトナム代表戦では試合終盤に出場したが、無得点で大会を終えた。
これらの課題は、U-16日本代表の廣山望監督から指摘されていたもので、岩井は帰国後、体重を3kg増量するなど、明確な改善に取り組んでいる。彼のペナルティエリアでの感覚やゴールへの嗅覚は高く評価されているが、本人もチームもその才能に甘えていた部分があったようだ。
駒大高の亀田雄人監督は、岩井の守備や攻撃のアクションが不足していたことを指摘し、今後はより積極的に動くことを求めている。岩井の変化にチームメートたちも刺激を受けている。
U-16日本代表のスタッフは9月にも岩井のプレーを視察し、彼は「慢心せずに、もっと向上心を持って、代表で見た高いレベルの選手たちに近づき、追い越したい」と意気込んでいる。10月6日の町田ユース戦では、0-0の後半18分から交代出場し、前線での競り合いやスペースへの動きでチームを勢いづけたが、シュートチャンスが訪れず、チームも0-1で敗れた。現在、リーグ戦で6得点を記録しているが、3試合連続無得点中。岩井は「もっと多くの得点を奪える選手になり、チームに安心感と信頼を与えたい」と目標を掲げている。
10月19日の選手権予選初戦に向けて、岩井は「去年の悔しさを胸に、全試合で得点を奪い、駒沢で勝ちを掴みたい。駒澤は選手権でベスト8が最高記録だが、それを超えて優勝したい」と意気込んでいる。代表入りの経験で意識が変わり、この秋、冬にブレイクし、自分の将来を変えることを目指している。