【府中牝馬S】ブレイディヴェーグ、長期休養明けの挑戦 宮田調教師が語る現状と戦略

【府中牝馬S】ブレイディヴェーグ、長期休養明けの挑戦 宮田調教師が語る現状と戦略

11カ月ぶりの実戦となるブレイディヴェーグが府中牝馬Sに参戦します。宮田敬介調教師は前走のエリザベス女王杯でのG1初勝利を振り返り、「2走前のローズステークスでは夏負けの影響で体調が万全ではなかったが、ラストに良い脚を使って2着にきました。その後、短期放牧を挟んでエリザベス女王杯に臨み、馬体の張りも良くなって良い状態で送り出すことができました。レースではジョッキーが上手く良いポジションを確保し、馬の持ち味を引き出してくれました」と語りました。

この中間は、ドバイ遠征に向けて厩舎に入厩しましたが、右後肢飛節を傷めた影響で調整が難しく、遠征は取り止めとなりました。その後、新潟記念に向けて調整を進めていましたが、体が20キロ近く増えた上に夏負けの症状が見られたため、府中牝馬ステークスに目標を切り替えました。宮田調教師は「この中間も代謝の関係でスクミが出やすい状態ですが、慎重に調整を進めています」と述べました。

10月2日の1週前追い切りでは、「前の馬を見ながら自分自身のリズムで走り、最後に前に追いつくことを目標にしました。馬場が重かったことを考慮しても時計は十分で、馬が大きく息をついていたことから、しっかり負荷のかかる追い切りができました」と評価しています。

休養期間を挟んで馬の変化について、宮田調教師は「精神面でも成長が見られ、肉体面でも大人になって成長していますが、健康体でいられた期間が長くなかったため、ブランクの長さを感じています」と語りました。

東京芝1800の3歳未勝利戦を勝ち上がった際の舞台適性については、「基本的には直線が長くて軽い馬場が合っていると思うので、東京の1800、2000あたりがベストかと考えています」と述べています。

レースに向けての意気込みについて、宮田調教師は「ケガがあったため長期休養明けですが、まずは無事にと調整しています。レース直前まで状態を見極めていきます」と語りました。