秋元康プロデュース新グループ「Rain Tree」、惜敗17人による奇跡のデビュー
秋元康氏プロデュースの新アイドルグループ「Rain Tree(レインツリー)」が結成された。メンバーは昨年開かれたオーディションで最終審査まで残りながら、惜しくもデビューに届かなかった17人。2025年1月にキングレコードから1stデジタルシングルをリリースすることも発表された。
8日、東京都内で開かれた記者会見で、サプライズでデビューが発表され、メンバーのコトリは泣きながらも笑顔を見せた。「まさか、こんなサプライズをしていただけるとは思っていなかったので、いや、正直期待していたんですけど、素直にうれしいです」と語った。
昨年4月に始まった「IDOL3.0 PROJECTオーディション」では、約1万人が参加。合格者11人は昨年10月に「WHITE SCORPION」を結成し、すでにデジタルシングル5作とミニアルバム1作をリリースし、9月には初のワンマンライブも開催した。一方で、最終審査まで残りながらデビューをつかめなかった17人は、この1年間「FINALIST(ファイナリスト)」というグループ名で活動し、悔しい日々を送りつつ、デビューのときを待っていた。
新グループ名「Rain Tree」は、雨になると葉を閉じるレインツリーが由来だ。雨の中、葉を閉じてじっと耐え、日が出ると葉を開く。その葉にたまった雫は地面へとあふれ落ち、自らとその下に集まる生命に生きる力を与える。苦難に耐え抜く強さで、自らにも周りにも大きな力を与える、そんな力強く優しい存在になれるようにという願いが込められている。
メンバーのマキは「私たちのことを見てくださっているスタッフさんが、私たちのことをいろいろと考えてつけてくださった名前だと思います。グループ名の由来と名を聞いて、すごく素敵な意味がたくさん込められているので、この名前に恥じないような素敵なグループを作っていけたらいいなと思いました」と話した。
また、マリオは「涙の数だけよりいっそう強くなるグループだと思います。みんなでたくさん流した涙の分、たくさん強くなって、大きくなって、この世の中に元気や勇気を与えられる、みんなに応援してもらえるようなグループを目指していけたらいいなと思います」と意気込みを語った。
Rain Treeは今後、1stデジタルシングルも含め、シングルごとにメインメンバーを先行するセレクションを実施。秋元氏がプロデュースするAKB48グループなどと同様に「常に進化・変化・成長するグループ」を目指すという。