西川貴教、メンタルヘルスイベントでセルフケアの重要性語る アイドルや専門家と対談
ソニー・ミュージックエンターテインメント(以下SME)は10月10日、都内でトークイベント『B-side Special Talk Event ~世界メンタルヘルスデー2024 #だれかとはなそう~』を開催し、ゲストとして西川貴教が登壇した。このイベントは世界精神保健連盟が定める世界メンタルヘルスデーに合わせて開催され、西川をはじめ、ポッドキャスト番組『B-side Talk』のMCを務めるロシア人コラムニストの小原ブラス、アイドルグループ・フィロソフィーのダンスの奥津マリリ、そして早稲田大学スポーツ科学学術院の西多昌規教授が参加。司会はフリーアナウンサーの内田恭子が務めた。
西川貴教は自身のメンタルケアについて、「そんなたいそうなこと、あまり考えたことはないですね。結構、場当たり主義的なところがあるので」と笑いながら語った。彼は昭和生まれの世代として、「弱ってるのは自分の気持ちの問題だと、“お前が弱いからそうなってるんじゃないか”って言われてきているので、ある程度自分で解決していく」と述べた。また、54歳になった西川は40代になってから意識に変化があったと話し、「自分が引っ張っていかなきゃいけない立場ではあるけど、決めつけずに生きていこうとしている。自分しかできないこと、自分だからできることを突き詰めるようにしている」とセルフケアについても語った。
西多昌規教授は、「心は『脳』という臓器なので、体と心の健康は切り離せない」と説明し、「メンタルヘルスを考える意味では、休む、寝るというのは結構大事。慢性疲労やメンタル不調を癒すのが休息や睡眠」と述べた。さらに、運動も重要なメンタルケアの一つだと強調し、「筋トレも立派なメンタルケアです」と断言した。
サウナ・スパ 健康アドバイザーの資格を持つ奥津マリリは、「寝るのが下手くそで寝るに至るまでがすごく長い」と自身の悩みを相談。これに対し、西川は「犬を飼うとすごく楽ですよ。ヤツらが寝始めると、睡眠物質が出るんです。胸の上などで寝られちゃうと(眠りに)引っ張られる」と提案し、「スマートフォンやタブレットを別の部屋で充電したりして、寝室に持ち込まないようにするだけでも結構いい」と助言した。西多教授も「寝る前に明るい光は良くない」と同調し、ストレッチによる筋弛緩法も勧めた。
SMEは2021年9月に、ソニーミュージックグループ各社とマネジメント契約のあるアーティスト、俳優、タレント、作家、およびこれらのクリエイターと直接仕事をするスタッフが心身ともに健康な状態で創作活動に集中できるようにサポートするメンタルケアプロジェクト「B-side」をスタートさせている。このプロジェクトでは、オンライン医療相談、定期チェックアップ、専門家によるカウンセリング、社内ワークショップを社内で無償提供している。
小原ブラスは、「タレントを売り出すだけじゃなくて、メンタル面でも守ってあげるという、タレント事務所の新たな在り方をソニーさんが見せてくれた。さすが大手はすごいこと考えるな、先を行くなと思ったので、これからもぜひ新しい芸能界の形も込みで、このメンタルヘルスを引っ張っていってほしい」と期待を寄せた。
このイベントの模様は後日、YouTubeチャンネル「B-side Talk ~心の健康ケアしてる?」でダイジェスト映像が公開される。