【60代以上が選んだ】山口百恵の“心に響く楽曲”ランキング!3位『ひと夏の経験』、2位『秋桜』、1位は?

【60代以上が選んだ】山口百恵の“心に響く楽曲”ランキング!3位『ひと夏の経験』、2位『秋桜』、1位は?

1980年10月5日、歌手の山口百恵さんは日本武道館で行われた「山口百恵ファイナルコンサート」で、ファンへの感謝の言葉を述べた後、ラストソング『さよならの向う側』を歌い、マイクを静かに置いた。1973年にオーディション番組「スター誕生」に出場したことをきっかけに歌手デビューし、1970年代から1980年代にかけて日本の音楽シーンを席巻した百恵さんの楽曲は、44年が経った今も多くの人々に愛されている。

最近、本誌は60代以上の男女300人を対象に、「一番好きな山口百恵さんの楽曲」を調査した。その結果、第3位に選ばれたのは1974年にリリースされた『ひと夏の経験』。阿木燿子が作詞、宇崎竜童が作曲を担当したこの曲は、若者の恋愛をテーマにしたポップナンバーで、軽快なリズムとキャッチーなメロディーが特徴だ。ファンからは「青春時代を思い出す」「夏の思い出とリンクする」という声が多く、特に若い頃の甘酸っぱい思い出と結びつけて好まれている。

第2位に選ばれたのは1977年にリリースされた『秋桜』。作詞・作曲をさだまさしが手掛け、母と娘の関係を描いた感動的なバラード。百恵さんはこの曲で第19回日本レコード大賞の歌唱賞を受賞した。アンケートでは「母親への感謝の気持ちが自然と湧いてくる」「結婚式で流したい曲」といった意見が多く、特に親子の絆を感じさせる歌詞が多くの共感を呼んでいる。

そして第1位に選ばれたのは1978年にリリースされた『いい日旅立ち』。作詞・作曲は谷村新司が手掛けた。当時、日本国有鉄道が行っていた旅行誘致キャンペーンソングとして制作された同楽曲は、累計売上100万枚を超え、大ヒットとなった。悲しい現実に胸を痛めながらも、旅に出て新たな人生を模索しようとする歌詞と、郷愁を誘うメロディーに多くの人が共感を覚えた。アンケートでは「人生の節目に聴くと勇気をもらえる」「歌詞に込められたメッセージが心に響く」といったコメントが寄せられている。特に、人生の新たなスタートを切る際にこの曲を聴くことで、前向きな気持ちになれるという声が多く見られた。

聴く人の人生の背景に溶け込み、感情を揺さぶる百恵さんの楽曲。アンケートに寄せられた回答からは、これらが単なる懐メロではなく、今もなお多くの人々の心に深く刻まれていることが伺えた。百恵さんの楽曲は、時代を超えて愛され続ける普遍的な魅力を持っていると言えるだろう。