ChromeOSの進化を知って!AIで便利に使える「Chromebook Plus」の新機能まとめ

ChromeOSの進化を知って!AIで便利に使える「Chromebook Plus」の新機能まとめ

GoogleのChromeOSを搭載するプレミアムノートPC「Chromebook Plus」が登場してから1年が経過した。Chromebook Plusはどうなったのか――GoogleでChromeOS製品のエンジニアリングとUXを担当するバイスプレジデントのジョン・マレーチス氏が説明した。

マレーチス氏は、コンピュータという存在の“位置付け”の変化を説明した。AIによって、「コンピュータが人の使い方(働き方)に合わせる」ようになるというのだ。自社の生成AIエージェント「Gemini」はその典型例だという。

Googleでは、Geminiを含むAI技術/サービスを開発する際に「人々に役立つAI」「利用者が欲しいところに統合」「デバイス内でもクラウド上でも(活用できる)」の3点を心がけているのだという。人々に役立つAIが適材適所で利用でき、かつオンデバイスとクラウドの両方で快適に使える存在が、Chromebook Plusだとマレーチス氏は説明する。

Chromebook Plusは、通常の「Chromebook」と比べてハードウェアの最小要件が高めに設定されており、特にデバイス側の処理能力が求められる場面において、一層快適に使えるように配慮されている。処理速度、メモリ、そしてストレージが一般的なChromebookの2倍――より快適にAIを活用できるノートPCとして、Chromebook Plusを訴求していきたいのだろう。

ChromeOSには、毎月ソフトウェアの更新(アップデート)が配信される。最近の新機能は? 説明会の後半において、マレーチス氏は最近の更新で実装された代表的な新機能を紹介した。

Chromebook Plusでは、通常のChromebookと比べるとハードウェアだけでなくソフトウェア(OS)面でもプレミアムな機能が実装されている。最近のアップデートでは以下の新機能が実装されたか、これから実装されるという。

・文章読解サポート ・PDFやWebサイトの表示内容を要約 ・リリース当初は英語の要約のみ対応(UI言語を問わず利用可能) ・日本語は2025年前半に対応予定

・文章作成サポート ・文章作成中にGeminiを呼び出して、文章の作成をお願いできる ・OSレベルで実装するのでサードパーティー製アプリでも利用可能 ・英語や日本語を含む13言語に対応済み

・ビデオ通話の画質/音質向上 ・ノイズキャンセリング機能を実装 ・マイクの音質も向上(スタジオ品質で集音) ・自動的に照明や明るさを調整する外観エフェクトも実装 ・OSレベルで実装するのでサードパーティー製アプリでも利用可能

・リアルタイム翻訳 ・音声出力をもとにリアルタイムで翻訳した文章を画面表示 ・OSレベルで実装しているのでサードパーティー製アプリでも利用可能 ・音声は英語や日本語を含む19カ国語に対応済み ・字幕出力は100カ国語以上に対応済み

この他、Chromebook PlusではGoogle フォトの「編集マジック」を無料で利用できるようになっている(通常はサブスクリプションプランの「Google One」会員限定)。

また、最近のアップデートでは全てのChromeOSデバイス共通で以下の機能も実装されている。

・Geminiへのショートカット実装 ・シェルフにGeminiを呼び出すためのアイコンを用意

・ログイン時の画面復帰 ・前にログインしていた状態の画面を再現する機能 ・作業の復帰がしやすくなる

・「フォーカス」モードの実装 ・タスクのタイマーを設定することで、通知などを一時的に抑制可能 ・クイック設定から設定可能

・「Google ドライブ」の統合 ・Google ドライブにあるフォルダー/ファイルをホーム画面にピン留め可能