東海道新幹線N700Sの快適性と車内での飲食物の匂い問題
東海道新幹線N700Sの快適性と車内での飲食物の匂い問題
2020年から東海道新幹線で活躍しているN700S。最高時速285kmのスピードだけでなく、快適さや環境性能の高さが最大の強みとして知られています。しかし、連休や行楽シーズンになると、SNS上では新幹線車内での飲食物の匂いに関する投稿が話題になることがあります。
SNSでの「匂い問題」
鉄道の旅では駅弁も楽しみの一つですが、SNSでは車内での食べ物の匂いに関する投稿がたびたび見られます。例えば、「新幹線で匂いを放つもん食う奴ギルティ」「食べ物の匂いで気分が悪くなる」など、肉まんなど匂いが強い食べ物に不快感を示す投稿が散見されます。一方で、「車内でハンバーガー食べるのは匂い的にダメかな」「新幹線の中ですが、においはほとんどないので許してください」といった、自分の飲食物が迷惑にならないか気にかけるような投稿も見られます。
JR東海の見解
JR東海のホームページには、乗客が車内に持ち込む「手回り品」に関する規則が掲載されています。その中には「危険品、刃物、暖炉・コンロ、動物、死体、不潔なもの、臭気を発するもの、他のお客さまに危害を及ぼすおそれのあるもの、車両などを破損するおそれのあるものなどは車内への持ち込みはできません」と記されています。
JR東海の広報担当者によると、「食べ物の匂いに関して具体的な基準はないので、基本的にはお客様の常識に基づいた判断に委ねています。『これはダメ』と、特定の食べ物の持ち込みを禁止することはしていません」とのこと。ただし、「車内で食べることを前提としている駅弁は、一つの『目安』にはなるかもしれません」と話しています。
駅弁の特徴
東京駅構内で売られている駅弁を見ると、幕の内弁当やちらしずし、サンドイッチの詰め合わせなど、匂いが強くなさそうな商品が多いように思えます。広報担当者は「断定はできませんが」と前置きした上で、「SNSなどで『匂い』が話題になっている食べ物は、どちらかというとファストフードなど、駅構外からの『持ち込み』が目立つように思います」と分析しています。
個人の感じ方の違い
感じ方は千差万別とはいえ、匂いの感じ方には個人差が大きいのも事実です。ネット上では「飲べ物は気にならないけど、アルコール類の匂いは気になってしまう」など、飲食物の種類によっても感じ方が異なるという意見も見られます。
JR東海の呼びかけ
広報担当者は「ある人にとっては問題ないと感じる匂いでも、別の人にとっては不快に感じることもあります。一般的に匂いが強いとされている食品の持ち込みは避ける、食事の際には隣の人に一声かけるなど、他のお客様への思いやりを持って対応していただければ幸いです」と話しています。
結論
東海道新幹線N700Sは、その快適性と環境性能で多くの乗客に支持されています。しかし、車内での飲食物の匂い問題は、乗客同士の思いやりと常識に基づいた行動が求められています。JR東海は具体的な基準を設けていませんが、駅弁を一つの目安とし、匂いが強い食品の持ち込みを避けるよう呼びかけています。乗客一人一人がお互いを思いやる心を持つことで、より快適な旅を楽しむことができます。