元女子アナの退社後のリアル:小林悠と住吉美紀の体験

元女子アナの退社後のリアル:小林悠と住吉美紀の体験

元女子アナの退社後のリアル:小林悠と住吉美纪の体験

女子アナウンサーの退社が毎年注目を集める中、退社後の彼女たちの境遇は必ずしも順風満帆とは限りません。16日に「女子SPA!」で公開された元TBSアナウンサーの小林悠(38歳、現:アンヌ遥香)の手記は、退社後の苦悩と悔いを如実に表しており、多くの話題を呼びました。

小林悠:退社後8年のブランクと後悔

小林悠は2016年に6年間在籍したTBSを退社し、一般男性と結婚しましたが、今年8月31日には離婚。その後、故郷の北海道にUターンしました。タイトルは「‘元TBSアナ 38歳おひとり様’で地元に戻った私の後悔『もし戻れたら…』」。

8年という長いブランクを経て北海道に戻った彼女は、現状を以下のように語っています。

「ブランクというのは本当にシビアで、私の気持ちとしてはもう一度北海道にて、一からデビューをし直しお仕事をいただいているという感覚です。」

TBS時代は忙しさのあまり体を壊し、退社したものの、退社後になって初めて自分がアナウンサーという仕事がいかに好きだったかに気付いたそうです。その心情について彼女は言います。

「どうして現役時代にそんなことも気づけなかったんだろうと後悔することもありました。」

現在の生活は地元のスーパーマーケットで半額のお刺身を買って漬け丼を作るなど、質素な日々を送っているとのことです。

住吉美纪:テレビ局での苦悩と婚活のリアル

一方、1996年から2011年までNHKに在籍し、2007年には紅白歌合戦の総合司会も務めた看板アナウンサーの住吉美纪(51歳)も、自身の恋愛遍歴や苦悩を赤裸々に語り、話題を呼びました。彼女は「mi-mollet」の「50代、自分をいったん棚おろし」の連載で、自身の経験を詳細に振り返っています。

入局後10年が経った頃、彼女は「スタジオパークからこんにちは」を担当していました。中堅アナウンサーとして活躍し始めた頃、上司から以下のような忠告を受け、大きなショックを受けたそうです。

「スタジオパークのような、日中帯の番組を、住吉のような独身が何年も担当できると思わない方がいい。子育て中の人に充てやすい枠だから。この先どうしたいか、すぐに考えておいた方がいいぞ。」

その後、在局中に結婚と離婚を経験し、37歳で退局を決意しました。フリー転身後は「元NHKアナウンサー」という肩書からの解放や、長期にわたる婚活の様子を詳細に語っています。エリートサラリーマンとの交際と破局、初恋の人との再会、現在の夫との出会いや不妊治療についても生々しくつづられています。

煩わしい生存競争

これら2人の体験から、彼女たちが局アナウンサーとしてのキャリアを積む中で、どのように個人的な悩みや苦悩を抱えていたかがよくわかります。女子アナ評論家の松本京也氏は、このような厳しい現実について次のように解説しています。

「バブル期、約2000倍といわれた狭き門をくぐり抜け、念願かなってNHKや民放キー局でデビューした彼女たちですが、まず最初に洗礼を浴びるのが、局内での看板争い、つまり生存競争です。運良くそこを勝ち抜いたとしても、次々と現れるフレッシュな若手にその座を脅かされ、挙句の果てに30歳定年説なども囁かれ、またフリー転身しても激しい生存競争にさらされます。生き残るのは、10年単位で見てもわずか数人。入り口もゴールも狭い、一時期は活躍しても保証がないのがこの業界の特徴。厳しい世界なんです。」

華やかな局アナのその後のキャリア

華やかな局アナウンサーというポジションも決してずっとは続かない。その後のキャリアは多様で、まさに“人生いろいろ”と言えます。2024年にテレビ東京を退職し、フリーになった松丸友紀アナウンサーも、その一人です。

松丸アナは、退職後、人力舎に所属し、積極的に様々な活動を行っています。彼女の力強い仕事ぶりは、多くの人々に注目を集めています。特に、「裸足で全力疾走」の迫力写真は、子育てママとしての一面とプロとしての本領を発揮していることを示しています。

女子アナウンサーの退社後の多様なキャリアの道は、彼女たちの頑張りと多才さを証明しており、今後の活躍が期待されます。