「朝まで生テレビ!」37年半の地上波放送終了、BS朝日での新たなスタート
田原総一朗氏の「朝まで生テレビ!」が37年半の地上波放送に幕
90歳のジャーナリスト、田原総一朗氏が司会を務めるテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」が、28日に37年半にわたる地上波での放送を終えた。
地上波放送最後のテーマは「激論!新総裁誕生!ド~する?!日本」。27日に誕生した自民党の石破茂新総裁への要望や課題について、田原氏を含む11人の出演者がそれぞれの持論をぶつけ合った。この放送は、深夜帯の深夜0時から午前4時台まで生放送で行われ、視聴者に最後の感動と興奮を届けた。
BS朝日での新たな展開
10月から「朝まで生テレビ!」はBS朝日で放送される。現在は毎月最終金曜日の深夜帯に放送されていたが、BSでは最終日曜日の午後7時から2時間の生放送となる。ゴールデンタイムに移動することで、深夜の放送では見られなかった視聴者にも届けられるようになる。田原氏は「深夜だから見られなかった人にも見てほしい」と呼びかけ、視聴者の拡大に期待を寄せている。
構成の変更とその理由
番組の枠移動の理由は、田原氏が今年4月に90歳の節目を迎えたことにある。局内外から「深夜の生放送は体への負担が大きい」という心配の声が上がっていた。しかし、田原氏は90歳を迎えてから初回となった4月の放送で「ここまで生きた限りは死ぬまで頑張る」と生涯現役を宣言。番組の意義について「自由にタブーなしに論戦できる」と強調していた。
37年半の歴史とその影響
「朝まで生テレビ!」は1987年(昭和62年)4月に放送を開始。月1回の「タブーなき言論の場」として、政治を中心に国際情勢、社会的な事件、IT問題など幅広い議題でさまざまな有識者が激論を交わしてきた。議論が白熱し、出演者同士が口論に発展するケースも多々あり、生放送ならではのハプニングを期待する視聴者も多かった。
番組は、日本の政治や社会の重要な局面で常に存在感を示し、多くの視聴者に影響を与えてきた。その自由でオープンな議論の場は、多くの人々に思考の刺激を与え、社会の多様性と民主主義の重要性を再認識させる機会となった。
未来への展望
BS朝日での放送開始にあたり、田原氏は「新しい形での放送も、変わらず自由な議論を続けていきたい」と意気込んでいる。視聴者の皆様も、新たな時間帯での「朝まで生テレビ!」を楽しみに待っていただきたい。
「朝まで生テレビ!」は、37年半という長い歴史を経て、新たなステージへと進む。その伝統と精神は、これからも変わらずに継続され、日本の社会や政治に新たな風を吹き込むことだろう。