「推しの子」第2シーズン:2.5次元舞台が織り成す芸能界のリアルと魅力
「推しの子」第2シーズン、2.5次元舞台をテーマに芸能界の裏側を描く
昨年、第1シーズンが始まったテレビアニメ「推しの子」(サンテレビ、TOKYO MX ほか)は、現在第2シーズンが放送中です。このアニメは、推しアイドル・星野アイの子供に転生した双子の兄妹アクアとルビーが主人公で、彼らやその友人たちの視点から芸能界やアイドル、音楽産業の裏側を描いた作品です。今期は特に「2.5次元舞台」がテーマの一つとなっています。
「東京ブレイド」という人気漫画が舞台化されることになり、アクアがキャストに抜擢されるというストーリーが展開されています。しかし、この設定に疑問が湧きます。2次元作品を生身の人間が作品化(3次元化)することを「2.5次元」と呼びますが、テレビアニメは2次元のままです。どのように表現するのか、興味深いところです。
芸能界のリアリティを追求
稽古や舞台制作のシーンでは、芸能界のリアルな側面が豊かに描かれています。出演者の主導権の奪い合いや、「脚本がダメ。全部変えよう」という原作者のちゃぶ台返しなど、実際に起こりそうなエピソードが盛り込まれ、視聴者を引き込みます。これらのシーンは、芸能界の裏側をリアルに表現することで、作品の魅力を高めています。
2.5次元舞台の2次元表現
2.5次元舞台の表現方法は、独特のアプローチを採用しています。重要なシーンでは、出演者の顔や表情ではなく、あえて舞台全体をロングショット(引き)で映すことがあります。舞台上を飛び回る俳優陣を支えるワイヤーをチラチラ見せることで、3次元の不自由さを表現に取り入れています。それでも、画面全体は非常にカッコよく、視覚的にも魅力的です。
実際の2.5次元舞台
実際の2.5次元舞台も存在し、興味深いメディアミックスが展開されています。12月には、「演劇【推しの子】2.5次元舞台編」が上演予定です。東京ではシアターH、大阪では梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで公演されます。この舞台がどのような形でメディアミックスを実現するのか、非常に楽しみです。子供を誘って見に行きたいところですが、チケットの入手が難しいかもしれません。
まとめ
「推しの子」第2シーズンは、2.5次元舞台をテーマに、芸能界の裏側をリアルに描くことで、視聴者を引き込んでいます。2次元と3次元の境界を巧みに表現し、視覚的にも魅力的な作品となっています。また、実際の2.5次元舞台の上演も予定されており、メディアミックスの可能性を広げています。今後の展開に注目が集まっています。