長濱ねる、新ドラマ出演で女優としての成長と多様な魅力を発揮
長濱ねる、新ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」に出演
10月6日から日本テレビ系で放送される堀田真由主演のドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」に、女優の長濱ねる(26)が主要キャストとして出演することが決定した。本作は、アメリカの名作「若草物語」を原案とし、物語の舞台を現代に置き換えたシスターフッドコメディ。長濱は、ストーリーの中心となる四姉妹の三女役を演じる。
アイドルから女優への転身
2015年にアイドルグループ・欅坂46のメンバーとしてデビューした長濱。2019年にグループを卒業後、一時芸能活動を休止していたが、2020年に復帰し、現在は女優業を中心に活動している。アイドルグループ出身者が女優に転身するケースは多いが、長濱の場合、今年はすでに4本の連続ドラマと1本のネット配信ドラマに出演している。1月期の「院内警察」(フジテレビ系)、4月期の「366日」(同)、7月期の「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」(WOWOW)、そして10月からスタートする本作と、1年間途切れることなく出演を続けている。
長濱ねるの魅力と人気
長濱は、男性ファンが多く、おっとりとした表情と抜群のスタイルで人気を博している。欅坂46時代の2018年に発売されたファースト写真集では、ビキニ姿も披露し、22万部以上を売り上げる大ヒットとなった。最近でもSNSでは、「もう一回水着グラビアをやってくれ」「長濱ねるちゃんの写真集、新しいの出してくれないかな」といった、水着グラビアを切望する声が見受けられる。一方で、2022年度のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」に出演し、幼少期に自身も過ごした五島列島の島民を明るく演じて好評を集め、演技力も評価されている。
様々な役柄を演じ分ける女優としての成長
長濱は、スタイルの良さやふわっとした雰囲気が魅力だが、女優としてはそれとは正反対の役柄も演じ、役の幅を広げている。昨年放送されたドラマ「ウソ婚」(フジテレビ系)では、主人公からウソの妻になってほしいと頼まれるヒロイン役で、優しく控えめな女性を好演。一方、4月期の「366日」(同)では、主人公を思ってしっかり正論も突き付ける親友役を、普段のイメージとは異なる低めの声で演じた。また、3月に配信された「十角館の殺人」(Hulu)では、ミステリー研究会の大学生役で出演。無人島を舞台にメンバーが殺人事件に巻き込まれていくというミステリーで、ヒステリックを起こすシーンなど体当たりの演技も印象的だった。
読書家としての一面
さまざまな役を器用に演じ分けている長濱だが、「読書家という一面が役作りに貢献しているのでは」という声もある。実家には大きな本棚があり、星新一のショートショートなどを選んで読んでいたという。近所の図書館にも毎日のように通って児童書をたくさん借りていたと語っている。読書家の資質は女優向きであり、実際、「十角館の殺人」の役作りについて、原作の小説で感じたイメージのまま、身なりやしぐさまで丁寧に作るように心がけたとインタビューで明かしている。このような姿勢は、女優としてのキャリアが浅いながらも信頼につながっている。
果敢なチャレンジ精神
長濱には物怖じしないチャレンジ精神もある。海外旅行が趣味で、2日、3日でも休みがあったら海外に行き、2023年にはロンドンやスペイン、香港など9カ国ほど旅ができたと、昨年のインタビューで話している。海外も1人で行けるタイプで、この年は初めて国際免許を取り、初めて海外で運転をした。ただし、車線が違い左ハンドルで怖い思いをたくさんしたそうで、1人は危険だなと反省していたほど。このような果敢にチャレンジできる性格は、メンタルの強さと向上心を示しており、さらに読書好きという知的な面もあり、役作りでさまざまな解釈が必要な難しい役もこなせそうだ。
芸能ジャーナリストの評価
芸能ジャーナリストの平田昇二氏は、長濱について次のように評価する。「長濱さんは、もともと欅坂46のオーディションを受けて3次審査まで突破するも、母親の反対によって地元の長崎に連れ戻され、都内で行われた最終審査に参加できなかったという過去があります。悲嘆にくれる長濱を見かねた父親が運営スタッフに相談し、両親も含めての話し合いの結果、欅坂46のアンダーグループとして新たに結成される『けやき坂46』で活動することを条件に、特例で他のメンバーに遅れて加入したのです。こうした経緯を見ても、デビュー前から関係者の間では逸材としてその才能を高く評価されていたのでしょう。ビジュアルの良さもさることながら、学業にも秀でており、地元の高校に在籍中に参加した全国高等学校クイズ選手権では県予選決勝まで進んだというエピソードもあります。癒やし系の雰囲気を漂わせる一方、表現力や理解力にたけて研究熱心なところも女優として成功している要因ではないでしょうか」
今後の期待
女優としてさらに化けそうな長濱が、今後どのような役を演じていくのか楽しみだ。彼女の多様な魅力と才能が、今後の作品でどのように発揮されるか、注目が集まっている。