田中将大、362日ぶり1軍登板も楽天は逆転負け
楽天・田中将大、362日ぶり1軍登板も逆転負け
28日、楽天モバイルパークで行われたパ・リーグの楽天対オリックス戦で、楽天の田中将大投手が今季1軍初登板を果たした。田中は5回93球を投げ、6安打4失点でマウンドを降りた。
試合は初回、1死から西野に右前打を許し、森にも四球を与えて2死一、二塁のピンチに陥った。しかし、田中は紅林を中飛に打ち取り、このピンチを切り抜けた。楽天の攻撃では、浅村の適時打で1点の援護を受けた。
2回は四球の走者を許したものの、無失点で切り抜けた。3回は1番からの好打順を3者凡退に抑え、安定した投球をみせた。
しかし、4回に状況が一変した。先頭の森に左前打を許すと、紅林は一塁強襲の内野安打、西川に右前打と3連打を浴び、無死満塁のピンチに陥った。続くセデーニョに右犠飛を打たれ、同点とされた。さらに1死二、三塁から、渡部のスクイズと若月の右前適時打で一挙3失点。楽天は逆転を許し、田中は苦しい展開に追い込まれた。
5回も続投した田中は、太田に一発を浴び、追加点を奪われた。昨年10月に右肘のクリーニング手術を受け、開幕から状態が上がらなかった田中にとって、この登板は昨年10月2日以来、362日ぶりの1軍登板となった。今季初登板での初勝利を目指したが、日米通算198勝目はならなかった。
田中の投球は、序盤こそ安定していたものの、4回以降の失点が試合の流れを大きく変える要因となった。楽天のチームとしても、田中の復活を期待していただけに、この結果は残念な展開となった。今後、田中の状態がどのように改善していくかが、楽天の今季の成績に大きく影響するだろう。