大谷翔平、首位打者と三冠王に挑む!山本由伸もプレーオフへの弾みをつける

大谷翔平、首位打者と三冠王に挑む!山本由伸もプレーオフへの弾みをつける

ドジャース・大谷翔平投手、首位打者と三冠王を目指す

28日(日本時間29日午前9時10分開始予定)、コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われるロッキーズ対ドジャースの試合で、ドジャースのエース大谷翔平投手(30)が「1番・指名打者」でスタメンに名を連ねた。この試合は、大谷にとって首位打者と三冠王を狙う重要な一戦となる。一方、山本由伸投手(26)はレギュラーシーズン最後の先発登板で、約4か月ぶりの白星となる7勝目を目指す。

大谷翔平の快進撃

大谷翔平は、メジャーリーグ史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成し、これまでの日本人選手では最多となる本塁打、盗塁、打点などをマークしてきた。残り2試合で最後に狙うのは首位打者の座だ。前日27日(同28日)の試合では、54号3ランを放つなど5打数4安打4打点の固め打ちを披露。9月18日(同19日)の試合後に2割8分7厘だった打率は、19日(同20日)からの34打数24安打の打率7割6厘という絶好調で、一気に3割9厘にまで上がった。2年連続の3割以上と、日本人史上初の「トリプルスリー」(3割、30本塁打、30盗塁)はほぼ間違いなくなった。

前日27日(同28日)終了時点でナ・リーグの打率トップは2年連続のアラエス(パドレス)で3割1分4厘。大谷は5厘差の3割9厘で、オズナ(ブレーブス)も3割8厘と不気味な存在だ。大谷はここまで627打数194安打。イチロー以来の日本人2人目の200安打も視野に入っている。すでに54本塁打、130打点の2冠王は確定的。逆転で首位打者もつかみ取って三冠王に輝くと2012年M・カブレラ(タイガース)以来12年ぶりで、ナ・リーグでは1937年J・メドウィック(カージナルス)以来87年ぶり、ドジャース史上初の快挙となる。

山本由伸のプレーオフへの弾み

山本由伸もプレーオフへ弾みをつけたいマウンドだ。チームはすでに地区優勝、プレーオフ進出を決め、ロバーツ監督はすでに地区シリーズの先発4人の中に山本が入ることを明言。しかし、右肩痛から10日(同11日)に約3か月ぶりに復帰してから白星はなく、3登板で0勝0敗、防御率3・27で、前回登板の22日(同23日)の本拠地・ロッキーズ戦では3回5安打4失点と精彩を欠いた。体調不良も重なる不運もあったが、前日の27日(同28日)には「だいぶ良くなった。明日(登板日)にはおそらく万全です」と話していた。

ロッキーズの先発投手

ロッキーズの先発は、アントニオ・センザテーラ投手(29)。19年に11勝を挙げるなど2度の2ケタ勝利の実績がある右腕だ。昨季は2登板でメジャーデビューした17年以降初めて未勝利に終わり、今季もまだ2登板で勝敗なしの防御率3・38。22日(同23日)もドジャースタジアムで山本と投げ合い、5回5安打1失点だった。大谷は同試合で2本のシングル安打を放って3打数2安打。相性は悪くなさそうだ。

高地のクアーズフィールド

この日の試合が行われるロッキーズの本拠地、コロラド州デンバーのクアーズフィールドは、標高約1600メートルの高地。気圧が低いため空気抵抗が少なく、他球場に比べて約10%打球の飛距離が伸びるといわれて「飛ぶ球場」、「打者天国」とされてる。大谷も今年6月には飛距離476フィート(約145・1メートル)の特大弾など今季は4戦で3発を放っており、さらなる特大弾にも期待がかかる。一方で山本は長打を警戒しながらのマウンドになりそうだ。

ドジャースの今後のスケジュール

大谷は前日27日(同28日)終了時点でチーム160試合中、チーム内最多の157試合に出場。627打数194安打(リーグ2位)の打率3割9厘(同2位)、54本塁打(同1位)、130打点(同1位)、57盗塁(同1位)、OPS1・041(同1位)をマーク。山本は17登板で6勝2敗、防御率2・96。ドジャースはあす29日(同30日)のレギュラーシーズン最終戦を終えると、10月1~3日(同2~4日)のワイルドカードゲームはシードされて試合がなく、5日(同6日)からの地区シリーズ(対戦相手未定、3戦先取)へ備えることになる。

この試合は、大谷翔平の快進撃と山本由伸の復活が注目される重要な一戦となる。両選手の活躍に期待が高まる。