大谷翔平、三冠王への挑戦:異次元の活躍で新たな歴史を刻む
大谷翔平、異次元の活躍で三冠王に挑む
27日(日本時間28日)、大リーグのロッキーズ対ドジャースの試合がデンバーのクアーズ・フィールドで行われ、ドジャースの大谷翔平が見事な活躍を披露した。この試合は、ロッキーズが4対11でドジャースに敗れたが、大谷の活躍は試合の結果を覆すほど印象的だった。
高地での大歓声
クアーズ・フィールドは標高1600メートルの高地に位置し、打球が飛ぶことで知られる打者天国のスタジアム。そんな場所で、大谷翔平の凄さが存分に発揮された。前夜、ドジャースは本拠地で地区優勝を決め、歓喜のシャンパンファイトを楽しんだ後、すぐにコロラドに移動し、朝5時に到着するハードスケジュールだった。しかし、大谷はその影響を全く見せず、大暴れした。
記録更新の活躍
2回、大谷は右前適時打を放ち、すかさず二盗に成功。今季57個目の盗塁を決め、イチローが持つ日本選手シーズン最多盗塁記録を更新した。ここから大谷のギアはさらに上がった。4回には右前打を放ち、6回には無死一、三塁の場面で浮いた変化球を一閃。打球は右翼2階席まで届き、約133メートルの特大54号3ランとなった。
8回には左中間二塁打を放ち、今季4度目の4安打をマーク。直近の8試合で33打数23安打、打率6割9分7厘、6本塁打、20打点を記録し、得点圏では13打数12安打と、異次元の世界を演出した。ロバーツ監督は「自分の野球人生で、こんなに長く絶好調が続く選手は見たことない」と驚愕した。
三冠王への道
大谷は現在、54本塁打、130打点でリーグトップを独走中で、2冠は確実視されている。さらに、打率は3割9厘まで急上昇し、リーグ2位に浮上した。この数字に敏感に反応しているのが指揮官だ。「(打率トップの)アラエスの結果をチェックしたら、マルチ安打で残念ながら打率を上げてたね」と笑いながらも、「翔平が三冠王を取れるかチェックしている。200安打も(あと6本に)近づいている。彼なら何でも達成可能だ」と語った。
残り2試合も先発
監督は当初、他の主力同様に最終3連戦中に大谷に休養を与えることを検討していたが、ナ・リーグでは1937年以来、87年ぶりの三冠王を狙う舞台を整えるため、残り2試合も先発させることを明言した。絶不調だったアラエスがこの日3安打で、打率を3割1分4厘に上昇させた。5厘差は厳しい数字ではあるが、今年も数々の奇跡を起こした大谷が、劇的なラストスパートで新たな偉業を達成しても何も驚けない。
大谷翔平の活躍は、野球ファンだけでなく、世界中のスポーツファンを魅了し続けている。彼の今後の活躍に注目が集まる。