シンプルライフへの道:服の断捨離とリユース市場の台頭
シンプルライフへの道:服を減らす2つの方法とリユース市場の拡大
現代社会はモノや情報にあふれています。その中で、すっきりとしたシンプルな暮らしを望む人々が増えています。彼らは「ミニマリスト」や「シンプリスト」と呼ばれ、新たな生活スタイルとして社会に浸透しています。この記事では、シンプルライフを目指す筆者が実際に実践し、効果的だった「服を減らす2つの方法」を紹介します。また、シンプルライフの社会浸透とともに注目されるリユース業界の市場規模についても触れています。
服を減らす2つの方法
1. ワンピーススタイルを積極的に取り入れる
筆者はかつて「青文字系」と呼ばれるファッションが好きで、服は自分にとって「個性を表現するためのもの」と考えていました。特に「重ね着してナンボ」という考えが強く、クローゼットは服で溢れかえっていました。しかし、年を重ねるにつれて価値観が変わり、服に対する意識も変化しました。クローゼットにおさまりきらない服がベッド下にも収納され、その多さが気になり、不快に感じるようになりました。
そこで、筆者はワンピーススタイルを積極的に取り入れることにしました。これまでワンピースを買うのはなんとなく敬遠していましたが、「1枚着るだけで全身完成」の魅力にひかれて取り入れてみたところ、すっかり虜になりました。1枚着るだけでもおしゃれに仕上がる可愛いデザインのものや、ワンピースとしてだけでなく羽織りとしても着ることができるタイプなど、ワンピースを取り入れたことで服の枚数が大幅に減りました。
2. 着ていない服やヨレヨレの服は潔く捨てる
筆者は「おしゃれに見られたい」「いつも同じ服を着ていると思われたら恥ずかしいのでは」という思いから、コーディネートのバリエーションを確保するために、手持ちの服を減らすことができませんでした。また、「いつかまた着るかもしれない」「まだ着れるから」という理由で、着ていない服や経年劣化してきている服も大事に抱え込んでいました。
しかし、すっきり暮らしたいという思いと天秤にかけて、該当する服は思い切って手放しました。特に、デザインが好きだったり楽しかった日々を思い出したりするお気に入りの服を手放すのが惜しく感じられましたが、既に十分に役目を果たしてくれていることに意識を向けて、気持ちよくお別れすることを心がけました。
リユース市場の拡大
シンプルライフの社会浸透とともに、リユース市場が注目されています。メルカリをはじめ、さまざまな企業が事業展開を行っています。リユース経済新聞の調査によると、リユース市場の規模は2009年以降、年々増加の一途をたどっています。最新の2023年には3兆1227億円(前年比7.8%増)と3兆円を超える規模に育っています。
リユース市場の増加の背景には、物価上昇や環境配慮といった現代社会の流れが影響しています。物価上昇により、消費者はよりコストパフォーマンスの高い選択肢を求めています。また、環境問題への意識が高まっていることも、リユース市場の拡大に寄与しています。リユース経済新聞は、今後も市場規模は拡大していくと予測しています。
まとめ
シンプルライフを目指す人々は、モノを減らすことで心地よい生活を実現しています。筆者が実践した「ワンピーススタイルを積極的に取り入れる」と「着ていない服やヨレヨレの服は潔く捨てる」の2つの方法は、服の枚数を減らし、クローゼットを整理するのに効果的でした。また、リユース市場の拡大は、シンプルライフの社会浸透とともに、環境配慮やコストパフォーマンスの観点からも注目されています。今後も、シンプルライフとリユース市場の両方がさらに発展していくことが期待されます。