2024 WRCラリー・チリ・ビオビオ:TGR-WRTが圧勝、ロバンペラ組総合優勝でタイトル争い強化

2024 WRCラリー・チリ・ビオビオ:TGR-WRTが圧勝、ロバンペラ組総合優勝でタイトル争い強化

2024年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ 総合優勝を飾ったカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)

2024年9月26日(木)から29日(日)にかけて、南米チリのビオビオ州で2024WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』が開催されました。この大会で、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾りました。

大会の概要

この大会は、WRCシーズンも終盤に入り、タイトル争いが佳境に差し迫る重要な一戦となりました。TGR-WRTは4台のトヨタGRヤリス・ラリー1を出走させ、初日から圧倒的なスピードを発揮しました。16本のスペシャルステージ(SS)のうち13本を制し、トヨタ勢の強さを示しました。

デイ2の展開

デイ2では、ロバンペラとエルフィン・エバンスが他を寄せ付けないトップ争いを展開しました。両者は暫定ポイントを確保し、最終日もワン・ツー体制を維持して多くのポイントをチームに持ち帰りました。この結果、TGR-WRTはチームとして大きな成果を上げることに成功しました。

セバスチャン・オジエの苦難と復活

一方、マニュファクチャラー登録となっていたセバスチャン・オジエは、デイ1でタイヤパンク、デイ2でクラッシュしデイリタイアとなるなど、多難な週末を過ごしました。しかし、オジエは最後まで諦めず、今大会最多の7本のSSを制し、スーパーサンデーとパワーステージの両方を制覇しました。日曜日に最大のポイントを持ち帰ったオジエの復活は、チームにとって大きな励みとなりました。

豊田章男会長のコメント

TGR-WRTの豊田章男会長は、チームの完勝を喜び、以下のようにコメントしました。

「カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう!エルフィン、スコット、ワンツーフィニッシュをありがとう!セブ、ヴァンサン、パワーステージトップをありがとう!チームのみんな、1戦で獲れる最大ポイントの55得点をありがとう!みんな最高!フィンランド、ギリシャと辛い結果が続いて、みんなも本当に苦しかったと思います。腐らずに改善を続けてきてくれた全員の努力が結果に表れて本当に良かった!追う立場で迎える終盤戦をみんなで楽しもう!ラリージャパンが本当に楽しみです!」

今後の展望

今回の勝利により、TGR-WRTはタイトル争いでの立場を強化しました。チームは、今後もさらなる改善と努力を重ね、残りの大会でも素晴らしい結果を残すことを目指しています。特に、ラリージャパンへの期待が高まっています。ラリージャパンは、日本での開催ということもあり、多くのファンが注目する重要な大会となります。

結論

2024年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオは、TGR-WRTにとって素晴らしい結果となった大会でした。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組の総合優勝、エルフィン・エバンスの2位、そしてセバスチャン・オジエのパワーステージ制覇は、チームの強さと底力を見せるものでした。今後も、TGR-WRTの活躍に注目が集まります。