2024 WRCラリー・チリ・ビオビオ:ロバンペラ組総合優勝、新ポイントシステム下での戦略とパフォーマンスが鍵
2024年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ 表彰式
2024年9月29日(日)、WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の最終日が行われ、スペシャルステージ13から16が実施されました。TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾りました。また、2024年シーズンから新たにポイント付与の対象となった日曜日のみの総合順位「スーパーサンデー」では、TGR-WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が首位となり、7ポイントを獲得しています。
新しいポイントシステムの導入
2024年シーズンから新たに導入されたポイントシステムでは、土曜日までの総合順位と「スーパーサンデー」の順位によって、それぞれドライバーとコドライバー、マニュファクチャラーにポイントが付与されます。この新しいシステムにより、レースの戦略やドライバーのパフォーマンスがより重要になっています。
ロバンペラ/ハルットゥネン組の活躍
今大会の最多ポイント獲得者はロバンペラ/ハルットゥネン組です。彼らは土曜日を総合首位で終え、さらにスーパーサンデーで2位、パワーステージで2番手タイムをマークして、合計28ポイントを獲得しました。今季の累計ポイントは114ポイントで、ランキング6位に立っています。
ヌービル/ウィダグ組の首位維持
現在選手権首位のティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)は、合計15ポイントを獲得し、累計207ポイントとなりました。一方、2位のオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)は合計20ポイントを獲得し、累計178ポイントとなり、首位ヌービル組との差は29ポイントとなっています。
マニュファクチャラー選手権の状況
マニュファクチャラー選手権では、ヒョンデ・シェル・モービスWRTが482ポイント、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームが465ポイント、Mスポーツ・フォードWRTは245ポイントとなり、トヨタがヒョンデとの差を17ポイントに縮めました。
2024年WRCドライバー選手権ランキング(第11戦終了時点)
- ティエリー・ヌービル/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/207ポイント
- オット・タナク/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/178ポイント
- セバスチャン・オジエ/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/166ポイント
- エルフィン・エバンス/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/161ポイント
- アドリアン・フルモー/フォード・プーマ・ラリー1/Mスポーツ・フォードWRT/140ポイント
- カッレ・ロバンペラ/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/114ポイント
- 勝田貴元/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/80ポイント
- ダニエル・ソルド/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/44ポイント
- サミ・パヤリ/トヨタGRヤリス・ラリー2/プリント・スポーツ/41ポイント
- エサペッカ・ラッピ/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/33ポイント
- アンドレアス・ミケルセン/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/29ポイント
- グレゴワール・ミュンスター/フォード・プーマ・ラリー1/Mスポーツ・フォードWRT/27ポイント
- オリバー・ソルベルグ/シュコダ・ファビアRSラリー2/トックスポーツWRT/22ポイント
- マルティン・セスク/フォード・プーマ・ラリー1/Mスポーツ・フォードWRT/22ポイント
2024年WRCコドライバー選手権ランキング(第11戦終了時点)
- マルティン・ウィダグ/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/207ポイント
- マルティン・ヤルヴェオヤ/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/178ポイント
- ヴァンサン・ランデ/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/166ポイント
- スコット・マーティン/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/161ポイント
- アレクサンドル・コリア/フォード・プーマ・ラリー1/Mスポーツ・フォードWRT/140ポイント
- ヨンネ・ハルットゥネン/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/114ポイント
- アーロン・ジョンストン/トヨタGRヤリス・ラリー1/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/80ポイント
- カンディード・カレラ/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/44ポイント
- エンニ・マルコーネン/トヨタGRヤリス・ラリー2/プリント・スポーツ/41ポイント
- ヤンネ・フェルム/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/33ポイント
- トルステイン・エリクセン/ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/29ポイント
- ルイス・ルッカ/フォード・プーマ・ラリー1/Mスポーツ・フォードWRT/27ポイント
- エリオット・エドモンドソン/シュコダ・ファビアRSラリー2/トックスポーツWRT/22ポイント
- レナード・フランシス/フォード・プーマ・ラリー1/Mスポーツ・フォードWRT/22ポイント
2024年WRCマニュファクチャラー選手権ランキング(第11戦終了時点)
- ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/482ポイント
- トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/465ポイント
- Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/245ポイント
※各ランキングは編集部集計
結論
2024年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオは、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が総合優勝を果たし、新たなポイントシステムの導入により、レースの戦略やドライバーのパフォーマンスがより重要になっています。今後のレースでも、各チームとドライバーの活躍が期待されます。