大谷翔平の優しさが光る、ブラックモンへの敬意のボール
記念球が戻りサムアップする大谷翔平【MLB】ロッキーズ 1-2 ドジャース(9月29日・日本時間30日/デンバー)
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でスタメン出場したロッキーズ戦で、3回にこの日で引退するロッキーズのベテラン野手チャーリー・ブラックモンがラストヒットを放った。
ベンチで見ていた大谷も「ボール!ボール!」と粋なアピールを見せ、ファンも「グッジョブ」「さす谷」と感動する場面があった。
ブラックモンは2011年にロッキーズでメジャーデビューを飾り、今季まで13年間ロッキーズ一筋で活躍。2017年には首位打者にも輝き、オールスターゲームには4度選出された。2018年にはサイクル安打を達成するなど、その活躍は多くのファンに愛されてきた。
試合の3回、ブラックモンは第2打席で初球を打ち返し、センター前ヒットを放つと、本拠地ファンから大きな拍手と歓声が沸き起こった。塁上では1塁コーチャーと喜びを分かち合い、抱き合う姿が映された。突如カメラが大谷に切り替わると、大谷は「ボール!ボール!」と手振りを加えながら猛アピールをしていた。
どうやら大谷は、このボールを記念としてブラックモンに渡してあげたいと伝えていたようだ。この試合の解説を務めたAKI猪瀬氏は「この打席が(ブラックモンの)現役最後のヒットになる可能性がある。大谷の判断は正しい」と補足した。実況を務めたDJケチャップ氏も「優しい。大谷の人間性が出てますね」とその行動を称賛した。
ボールはブラックモンの手元に渡ったようで、その様子を見ていた大谷は笑顔でサムズアップする様子が見られた。中継を視聴していたファンからも「最後だもんな」「やさしいな」「いいですね」「やさ男」「優谷」など、感動の声が続出した。
AKI猪瀬氏の予想通り、塁に出たブラックモンは交代し、現役最後の打席をセンター前ヒットで終えた。この日一番の歓声と拍手がブラックモンに送られ、その偉大なキャリアに幕を下ろした。
大谷翔平のこの行動は、プロ野球界の温かい人間性を象徴するものとして、多くの人々の心に残る瞬間となった。大谷の優しさと敬意は、プロ野球の魅力をさらに高め、ファンの心を捉えた。
ブラックモンの引退は、ロッキーズファンだけでなく、MLB全体にとって大きな損失である。彼の活躍は、多くの若手選手の模範となり、その影響は長く残っていくことだろう。大谷翔平の粋なアピールは、ブラックモンの偉大なキャリアを称える素晴らしい方法であり、プロ野球の素晴らしい一面を示した。
この試合は、ドジャースが2対1で勝利し、ブラックモンの引退試合を勝利で締めくくることができなかったが、その内容は多くの人々の心に深く刻まれた。大谷翔平の優しさと敬意は、プロ野球の魅力をさらに高め、ファンの心を捉えた。
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