小島秀夫、WMEと契約し映画・ドラマ制作へ挑戦、'DEATH STRANDING'実写映画化進行中

小島秀夫、WMEと契約し映画・ドラマ制作へ挑戦、'DEATH STRANDING'実写映画化進行中

小島秀夫監督がWMEと契約、映画・ドラマ展開も視野に

人気ゲーム「DEATH STRANDING」「メタルギア」シリーズなどで知られるゲームクリエイターの小島秀夫監督が、ハリウッドの大手タレントエージェンシー「WME」(ウィリアム・モリス・エンデヴァー)と契約を結んだことが明らかになった。この情報は、小島監督自身がVariety誌で語っている。

コジマプロダクションの設立と「DEATH STRANDING」

2015年12月16日、小島監督は自身のゲームスタジオ「コジマプロダクション」(以下、コジプロ)を設立。2019年に発表した新作「DEATH STRANDING」では、ノーマン・リーダス、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥら豪華キャストとタッグを組み、映画ファンも虜にする新たなゲーム体験を提供した。この作品は、その独特な世界観と深いストーリーで多くの賞を受賞し、ゲーム業界に大きな影響を与えた。

WMEとの契約とコジプロのロードマップ

WMEとの契約にあたり、小島監督はコジプロのロードマップを紹介した。フェーズ1では、最初のIPとして「DEATH STRANDING」をゲームカテゴリーで確立し、グローバルプラットフォームとして展開していくという。これは、既存のゲームファンだけでなく、新たなユーザー層にもアピールすることを目的としている。

フェーズ2では、自身のIPを映画、アニメ、ドラマといった他のメディアで展開することを掲げている。小島監督は、「デジタルをキーワードに、世界中の才能ある人々と仕事をしたい」と、フェーズ3までの展望を明かしている。これは、デジタル技術を活用して、多様なメディアで作品を展開し、新たな表現の可能性を探求することを意味している。

「DEATH STRANDING」の実写映画化

すでに「DEATH STRANDING」は実写映画化が発表されており、『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』などで知られる映画製作・配給会社「A24」とコジプロが共同で製作する。小島監督は、「プロットの監修や映画製作を手伝っていきます」と明言し、同作については「私は監督しません」としながらも、将来的な映画監督への挑戦、コジプロでの映画製作へ意欲を見せている。

今後のプロジェクト

小島監督が手がける「DEATH STRANDING」の続編「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」は2025年発売予定。同作のほか、『ゲット・アウト』『NOPE/ノープ』などのジョーダン・ピール監督とタッグを組むプロジェクト「OD」、完全新作となるアクション・エスピオナージ「PHYSINT」の開発も進めている。

これらのプロジェクトは、小島監督のクリエイティブな才能と、多様なメディアでの展開を可能にするWMEとの契約によって、さらに期待が高まっている。小島監督の今後の活動に注目が集まることは間違いない。