《新境地》遠野なぎこ、事務所退所後のフリー生活で新たな挑戦「病気と共存する笑顔を伝えたい」
女優の遠野なぎこ(44)が9月末をもって所属事務所・キャストパワーを退所し、フリーとして活動することを自身のInstagramで報告した。遠野はインタビューで、新たな道を歩もうと決めたきっかけや、今後の活動について語った。
1985年に本名「青木秋美」名義で女優デビューし、その後「遠野凪子」に改名。NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』やTBS系ドラマ『未成年』(ともに1995年)など数々の話題作に出演。1999年にはNHK連続テレビ小説『すずらん』のヒロインに抜てきされ、以降も数多くのドラマや映画、舞台に出演してきた。2010年5月からは現在の「遠野なぎこ」名義で活躍を重ねている。
私生活では3度の結婚と離婚を経験し、昨年はマッチングアプリを利用した出会いや出来事を発信し、話題となった。今年4月には愛猫・愁くんを迎えたことを報告している。
遠野は10月1日、自身のInstagramで「私、遠野なぎこは、契約満了に伴い、2024年9月30日を持ちまして株式会社キャストパワー様との所属契約を終了致しました」と報告。今後は自分自身の足で歩んでいくことをベースとし、マネージメント業務については株式会社楽久縁(代表 手塚久)と業務提携することを明らかにした。
退所の理由について、遠野は「まずは契約満了になったということ。そのタイミングで、芸能の仕事にプラスして、生きにくいと思っている人たちの人生に寄り添うような活動にチャレンジしたいと思い立ちました」と語る。自身が幼少期から親との関係に悩む中で摂食障害に向き合い続けてきた経験から、同じ病気に悩む人の話を直接聞き、一緒に辛さを分かち合えるような仕事をしたいと考えている。
また、摂食障害を抱えながらも仕事を続け、笑顔でいられることを伝えることで、病気のリアルを発信したいという使命感も持っている。「隠し事をしないということは、必ずしも私のイメージにプラスに働かないかもしれないが、この病気のことを伝えるために私は病気になったんだと、そういう使命感もある」と語る。
昨年はマッチングアプリに挑戦したことや失敗したことも赤裸々に話していたが、「ただ隠し事が嫌なんです、どうしても」という思いから、真面目に発信したと述べている。
5年間所属したキャストパワーについては、「いつでも私の自主性を優先してくださったことに感謝しております」と感謝の言葉を寄せている。
遠野なぎこが新たなスタートを切ることに期待が高まる。