マンチェスター・ユナイテッド、テン・ハフ監督の解任を見送る…成績不振も「極めて重要な1週間」へ

マンチェスター・ユナイテッドは現時点で指揮官の解任を検討していないようだ。9月30日、複数のイギリスメディアが伝えている。

エリック・テン・ハフ体制3年目を迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、今夏の移籍市場で大型補強を敢行し、大きな期待を胸に2024-25シーズンを開幕させた。しかし、プレミアリーグでは6試合を消化し、2勝1分3敗の勝ち点7で12位に低迷している。9月29日に本拠地オールド・トラッフォードで行われた第6節では、主将ブルーノ・フェルナンデスの一発退場も響き、トッテナムに0-3で完封負けを喫した。

成績不振により周囲からの風当たりも強まっているテン・ハフ監督だが、トッテナム戦後に自身の解任の可能性について「そのことについては考えていない。オーナーとリーダーシップグループと一緒に全員でこの夏に残る決断を下した。また、何を改善し、どのようにチームを編成したいかを明確に検討した上で決断をした」とコメント。さらに「オーナーも選手たちも全員が同じ考えで同じ船に乗っている。私はそのことを心配していない」と述べた。

報道によると、オーナーグループのINEOSやクラブ首脳陣は依然としてテン・ハフ監督を信頼しており、即時の解任は検討していない。少なくとも、10月3日のヨーロッパリーグ（EL）リーグフェーズ第2節のポルト戦と、6日のプレミアリーグ第7節アストン・ヴィラ戦は引き続き指揮を執るものと見られている。しかし、各メディアはこの2試合を「極めて重要な1週間」と題して報じており、結果と内容次第ではテン・ハフ監督の進退問題が加熱することもありそうだ。

マンチェスター・ユナイテッドは直近9試合で1勝しか挙げることができず、ポルト戦も難しい戦いが予想される。さらに、週末のリーグ戦で対戦するアストン・ヴィラは4勝1分1敗とまずまずのシーズン序盤戦を過ごしており、本拠地ヴィラ・パークでは安定した強さを誇る。難敵との重要な2連戦でテン・ハフ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドはどんな戦いを見せるのだろうか。