「モンスター」主演・趣里、型破り弁護士役に挑む:ジップロック財布から見えた真実
10月14日からカンテレ・フジテレビ系で放送がスタートする新・月10ドラマ『モンスター』は、常識を排除し感情を抑えながら相手と向き合う新人弁護士が、現代社会の問題に挑むリーガルエンタテインメント作品です。主演の神波亮子役を演じるのは、昨年のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』でヒロインを務めた趣里さんです。
趣里さんは、神波亮子という役について、「白か黒かの答えを出すことが大きな使命ですが、その中で自分の正義をどのように律するかという葛藤がある難しい職業だ」と感じています。彼女は、無罪を勝ち取ることも重要ですが、法律を通じて人間の本質に触れることに魅力を感じていると語ります。
役作りについて、趣里さんは「最初はどのように神波亮子に近づくのか見当もつかなかったが、何度も台本を読むうちに、フラットな姿勢でいることが大切だと感じた」と述べています。彼女は、亮子が役者や環境、事件によって動かされていく存在であることを認識し、その役を演じることに挑戦しています。
亮子は型破りで変わり者の女性ですが、趣里さんは「亮子の冷静さや強さがうらやましい」と語り、自身とは正反対の部分があると感じています。しかし、思いがあれば行動に移す点では似ていると述べ、亮子のような瞬発力がほしいと話しています。
本作の見どころについて、趣里さんは「亮子の諦めない姿や、真実にたどり着く信念に注目してほしい」と語ります。また、作品は視聴者と一緒に作られていくものであり、型破りなキャラクターだからといって1人で進むのではなく、リアクションや掛け合いを通じてドラマを作り上げていきたいと意気込んでいます。
亮子は常識にとらわれない人物で、対照的にジェシーさんが演じる杉浦は常識を重んじる人物です。趣里さんは自身について、「一般的な常識はあるタイプだが、『普通』や『常識』とは何かを考えることもある」と述べています。また、最近では現金払いが少なくなってきていることに違和感を感じていると語り、一時期はジップロックがお財布代わりだったことを明かしています。
役を演じる上で、趣里さんは「自分の直感や衝動に任せて動いているように見える亮子も、対峙する人々からもらうものによって動かされている」と感じています。彼女は、人からどう見られるかを気にせず、むき出しの状態になることが亮子に近づくいちばんの方法だと考えています。
最後に、趣里さんは「年齢を重ね、自ら休みにいくことの大切さに気づいた」と述べ、忙しいときや考えすぎているときは無理に休むことで焦りが静まり、答えにたどり着けることがあると語っています。