「エンジェルスのレンドーン、来季はベンチorトレード?ミナシアンGMの厳しい選択とチームの未来」
現地9月30日、エンジェルスのペリー・ミナシアンGMがシーズン終了の記者会見に出席し、今シーズンを振り返った。ミナシアンGMは「厳しいシーズンだったことは理解している。私たち全員にとって悔しい年になった。しかし、大きな目で見れば、将来が楽しみになった。勝ち負けではなく、若い選手たちが飛躍してくれた。私たちは若い力を必要としてきた」とコメントした。
チームの高給取りであるマイク・トラウトとアンソニー・レンドーンの故障離脱は、大きな誤算だった。両者は近年、毎年のように負傷者リスト入りし、24年シーズンも高年俸に見合う活躍ができなかった。ミナシアンGMは「最高の選手たちにはプレーしてもらわなければならない。それは彼らも分かっている」とふたりに言及した。
トラウトは19年に12年総額4億2650万ドル(当時約470億円)の契約を結んだが、今シーズンは29試合しか出場できなかった。レンドーンは20年に7年2億4500万ドル(当時約368億円)の大型契約でエンジェルスに加入したが、57試合の出場にとどまった。
この状況を受け、エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』はレンドーンに対するコメントに注目した。「会見で最も話題になったのはレンドーンだった。『The Athletic』のサム・ブラム記者は、25年のキャンプ時にレンドーンがチームにいない可能性があると報じ、『MLB.com』のレット・ボリンジャー記者は、レンドーンがベンチ要員になる可能性が高いと伝えた」と記した。
『Halo Hangout』は、レンドーンが来シーズンはプラトーンで起用される可能性があると予測した。「左投手に対して若干いい成績を残しているため、フルタイムで出場するよりも怪我のリスクは下がるだろう」と分析した。しかし、「今後2年で7600万ドル(約101億円)も支払う選手をプラトーンに使うには、あまりにも金額が高すぎる。関係者の全員が恥ずかしい思いをするだろう」と、先行きを案じている。
さらに、「春季キャンプでいい成績を残せなければ、解雇される可能性もある。もしエンジェルスがオフに内野の層を厚くするようなら、レンドーンはベンチに座り続けるか、チームを去ってしまうかもしれない」と、キャンプの出来次第でクビになる可能性もあると指摘した。
米メディア『BVM Sports』も、「ベンチかトレードか。過去2年で2本の本塁打しか放っておらず、パフォーマンスの低下が浮き彫りとなった。プラトーンへのシフトはエンジェルスでのレンドーンの終わりを告げるかもしれない」と報じた。
エンジェルスとあと2年の契約が残っているレンドーン。25年シーズンはどのような振る舞いを見せてくれるのだろうか。