ドジャースのロバーツ監督が大谷翔平の「５０本塁打＆５０盗塁」偉業に期待

１８日（日本時間１９日）、フロリダ州マイアミのローンデポパークで行われたマーリンズ対ドジャースの試合で、ドジャースのＤ・ロバーツ監督（５２）が大谷翔平投手（３０）の「４８本塁打＆４９盗塁」の偉業に賛辞を贈った。ロバーツ監督自身、現役時代に通算２４３盗塁をマークし、盗塁のスペシャリストとして知られている。彼は大谷の４９個目の盗塁に目を細め、「５０―５０」の偉業達成に向けて、「明日か（２０日以降の）本拠地で決めてほしい」と期待を込めた。

ロバーツ監督は、大谷の盗塁技術に深く感心している。彼は大谷の４９個目の盗塁について、「彼はＤＨで打てることもそうだが、盗塁のために常に準備をしていることも注目に値する。それは技術であり、才能だ。心から感心している」と語った。ロバーツ監督自身、パドレス時代の２００６年にシーズン最多４９盗塁を記録しているが、その記録を更新する大谷の活躍に敬意を表している。

沖縄出身のロバーツ監督は、大谷が盗塁を決めた瞬間の心境を問われると、「５０を考えた。残念ながら私は４９で終わったが…」と語った。彼は２００６年９月３０日の１６１試合目で３打席目に二盗を決めたが、その後は最終戦を含めて７打席で２度出塁したものの、二塁にも走者がいたため二盗を仕掛けることができなかった。大谷はまだ１０試合を残して「５０―５０」の偉業を狙っており、ロバーツ監督は自身の思いも乗せて、「明日か（２０日以降の）本拠地で決めてほしい」と願っている。

ロバーツ監督は、今年の春季キャンプで大谷の走力アップや走塁技術の向上に取り組む姿勢を見て驚いたという。「足が速いだけの選手だと思っていたが、今季途中から盗塁できる選手になった。マッカロー一塁ベースコーチともいい関係を築いている」と、大谷の探究心に感心し、自らの判断で盗塁をしていい権利「グリーンライト」を与えている。

ロバーツ監督自身、２００４年にボストン・レッドソックスに所属していた際、０勝３敗で迎えたリーグ優勝決定シリーズ第４戦の１点を追う９回無死一塁で代走として出塁し、初球で二盗を決め、その後生還。延長１２回のサヨナラ勝ちにつなげ、そこから８連勝で８６年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた。この盗塁は流れを変えた伝説的なプレーとして語り継がれており、今年８月にはボストンのフェンウェイパークでロバーツヘッドスライディングボブルヘッド人形が配布されるほどだ。

ロバーツ監督は、大谷の盗塁技術が自身の経験をもってしてもたたえるだけのものであると評価している。大谷は今季、打者としても投手としても素晴らしい活躍を続け、その多才な能力が世界中から注目を集めている。ロバーツ監督の期待通り、大谷が「５０本塁打＆５０盗塁」の偉業を達成するかどうか、今後の試合が注目される。