高橋文哉と田中圭、4年ぶりの共演で『あの人が消えた』に主演

高橋文哉と田中圭、4年ぶりの共演で『あの人が消えた』に主演

高橋文哉と田中圭、4年ぶりの共演で『あの人が消えた』に主演

俳優の高橋文哉(23)と共演の田中圭(40)が、9月20日に公開される映画『あの人が消えた』で主演を務め、モデルプレスのインタビューに応じた。2人は2020年10月期に放送されたテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』以来、4年ぶりの共演となる。前回の先生と生徒の役から、今作では先輩と後輩の役を演じ、再共演の思いや印象の変化について語った。

映画『あの人が消えた』の概要

本作は、2023年に放送された日本テレビ系日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』で国内外問わず名だたる賞を受賞した今注目のクリエイター水野格氏が、完全オリジナル脚本で挑んだ先読み不可能なミステリー・エンターテインメント。舞台は、「次々と人が消える」と噂されるいわくつきのマンション。配達員の青年・丸子(高橋文哉)は、毎日のようにマンションに出入りするなかで、怪しげな住人の「秘密」を偶然知ってしまう。その日を境に、彼は思いも寄らない事件へと巻き込まれていく。田中圭は、丸子の職場の先輩で小説家を夢見る男・荒川を演じる。そのほか、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、菊地凛子、染谷将太らが出演する。

4年ぶりの再共演

高橋文哉: 「僕が初めて生徒役をやったのが『先生を消す方程式。』でした。圭さんは当時から本当の先生のようでありながら、先輩でもあり、大好きなお兄ちゃんのような存在でもあったので、今回久しぶりに一緒にお芝居させていただいて嬉しかったです。」

田中圭: 「今回は先輩&後輩役ということで、共演したことのある文哉くんとだったら役作りせずともすんなり演じられそうだなと思いました。実際に撮影が始まってからも安心してお芝居することができました。よくよく考えると、4年前は先生と生徒と言いつつも、僕は作品の中でずっと嫌われていて、殺されそうになる役だったので(笑)、今回の荒川と丸子の関係値はいつの間にできたのだろうと不思議に思いました。前回の共演では、文哉くんと撮影以外で頻繁に話せていたわけではないですし、偶然プライベートで会ったことはあるものの、一緒にご飯に行ったわけでもないので、本当にいつの間にか距離が縮まっていました。」

再共演への思い

田中圭: 「前回の共演以降も、文哉くんが活躍しているのを陰ながら見ていたので、また共演できたらいいなと思っていました。主演が文哉くんというのは事前に聞いていて、そのうえで僕に声をかけていただいていたので、スケジュール的に難しいと思っていたのですが、自分にできることがあるならと思い、出演させていただくことになりました。」

高橋文哉: 「率直に嬉しかったです。現場に入ってから、『僕が主演ということで圭さんが引き受けてくださった』というのをお聞きしたので、そこで一気に気が引き締まり、より自分自身にギアがかかりました。」

お互いの印象の変化

高橋文哉: 「僕は前回共演した頃は19歳で、今23歳になったので、自分の体感としてはすごく大人になっている気分なのですが、圭さんは変わらないなと思いました。久しぶりに現場でお会いした時、共演時に感じていた安心感や包容力のようなものが一気に蘇ってきて、改めて背筋が伸びましたし、逆に肩の荷が少し軽くなったような感覚もあり、ホッとしました。」

田中圭: 「文哉くんはもともと持っている可愛らしい部分や真面目な部分は変わっていないけど、あれからいろいろな経験を積んでいると思うので、顔つきが前とは全然違うなと思いました。僕は逆に『俺はスターだ!主演だ!』『なんだよ、田中遅いな』みたいな悪い感じに変わっている姿も見てみたいなと密かに期待していたのですが(笑)、文哉くんは変わらずいい子でした!でもお芝居の向き合い方や現場での立ち振舞は変わっていて、4年前よりもお芝居が好きになっているのが見てわかりましたし、キャリアがしっかりと蓄積されているのも感じました。」

高橋文哉の成長

高橋文哉: 「今回の現場は、圭さんもお話しされていたように、本当にスタッフの方が大変そうだったので、密にコミュニケーションが取れたわけではないのですが、少しでも笑って、疲れがなくなればいいなと思いながら、できるだけコミュニケーションを取ることを意識して現場に立っていました。成長した姿を見ていただけたかどうか、自分ではあまりわからないですが、今日圭さんからありがたいお言葉をいただけて、良かったなと思っています。」

田中圭: 「成長していました!」

田中圭の座長としての姿勢

田中圭: 「僕はみんなが楽しくやる気になってくれるような現場作りを目指しています。作品を作るにあたって僕らキャストはセリフを覚えたり役作りをしたりしていますが、スタッフさんはスタッフさんで考えることがたくさんあって、すごく大変だと思うんです。結果が出なかったらとか、見返りの辛さなどいろいろなことがあると思うのですが、それでもこの仕事をしているのは、単純に好きだからだと思っているので、その『好きでやっている』という気持ちを思い出すことができる現場になればいいなというのが根底にあります。」

撮影中のエピソード

高橋文哉: 「僕はクランクインの日に共演した袴田さんの印象が一番強いです。すごくインパクトがあって、『これに負けない丸子をこれから作っていかなければ』とバフをかけてもらった気がします。カメラが回っていない時でも、スタンバイ中にたくさん話しかけてくださったのも印象的で、初共演だったのですが『元気?』と気にかけてくださって助かりました。」

田中圭: 「僕は文哉くんと北さんの真面目さが印象に残っています。本番の前にテストで何回かお芝居をするのですが、その段階から2人とも全力でお芝居をしていて、熱量がすごいなと。テストから全力でやると、本番に失速する人もいたりするのですが(笑)、2人は本番もしっかり全力でこなしていたのが印象的でした。あとは、台本を読んだ時に気になっていた染谷くんがはっちゃけるシーンは実際に見られなかったのですが、完成した作品を観たらすごく面白かったのがさすがの一言でした(笑)。」

完成した映画の感想

高橋文哉: 「観終わったあとは、いろいろな意味ですごく気持ち良かったです。終盤に関してはネタバレになってしまうので話せることが限られてくるのですが、序盤からしっかりストーリーに入り込むことができて、後半は良い意味で疲れるくらいの怒涛の展開が待っているので、そこに必死に追いつきながら観るという新しい感覚を皆さんにも楽しんでいただきたいです。」

田中圭: 「本当に二転三転どころではない展開になっていて、僕たちでも気づいていないような仕掛けもあるのかもと思うくらい盛りだくさんな仕上がりになっています。そして全体的にシュールなのが水野監督らしさもあり、終わり方も斬新で、不思議な後味の映画だなと思いました。皆さんがどんな感想を抱くのか僕も楽しみです!」

おまけ:インタビューの雰囲気

「おはようございます!よろしくお願いします!」と元気いっぱいの登場から始まり、田中の軽快なトークに高橋が笑うという場面が何度もあった今回のインタビュー。互いの姿をバックに撮影する際には、高橋の後ろで田中がクールに視線を落としたかと思えば突如変顔をしてみせ、カメラマンも笑わせるなど終始和やかな雰囲気で進行した。

生徒&先生役から先輩&後輩役…もしまた共演するとしたらどんな関係性の2人が見られるのだろうか。そんな未来に期待しつつ、まずは4年ぶりの共演となった高橋と田中の掛け合いに注目してほしい。

高橋文哉のプロフィール

2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。2019年、令和初の仮面ライダー『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)の主演に抜擢。その後、ドラマ『最愛』(TBS系、2021年)や『君の花になる』(TBS系、2022年)での好演も話題を呼び、映画『交換ウソ日記』(2023年)、ドラマ『フェルマーの料理』(TBS系、2023年)、『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系、2024年)など続々と主演を務める。2025年には映画『少年と犬』が公開予定。バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』内のコーナー『グルメチキンレース・ゴチになります!25』にレギュラー出演するほか、ラジオ番組『高橋文哉のオールナイトニッポンX』では毎週火曜深夜にレギュラーパーソナリティを務めている。

田中圭のプロフィール

1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年にCMで芸能界デビュー。2003年放送のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)で主人公の親友役を演じ注目を集める。近年の主な出演作は、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系、2018年)、『あなたの番です』(日本テレビ系、2019年)、『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系、2023年)、『unknown』(テレビ朝日系、2023年)、『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系、2024年)など。10月17日スタートのドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)に出演する。