益若つばさが語る起業への情熱と学生のビジネスアイデアコンテスト

益若つばさが語る起業への情熱と学生のビジネスアイデアコンテスト

10月5日、早稲田大学リサーチイノベーションセンターで「第3回学生向けビジネスアイディアコンテスト」の本選が開催された。モデルで商品プロデューサーの益若つばさが審査員として参加した。

このコンテストでは、プロラボホールディングスが展開するインナービューティブランド「エステプロ・ラボ」に役立つアイデアを3分間でプレゼンテーションする。他の審査員には、プロラボホールディングス代表取締役会長兼CEOの佐々木広行氏、早稲田大学理工学術院生命医科学科教授の竹山春子氏、BEYOND 2020 NEXT FORUM代表幹事で早稲田大学研究院客員教授の一木広治氏が参加した。司会進行は早稲田大学理工学術院教授でWASEDA-EDGE人材育成プログラム実行副委員長の朝日透氏が務めた。

益若つばさは、自らデザインした衣装で登場し、「お洋服やものづくりがすごく大好き。今日もこの後、プロデュースしたカラコンが1年で1番売れたと表彰される。最初は自分が好きで “こういうものがあったらいいな” と思ったものが、いろんな人を巻き込んで大きくなって、ムーブメントを作っていくのは私自身もすごく楽しいし、皆さんがいつでも参加できることだと思う。プレゼンに熱量があるほうが私たちのテンションも上がるので、熱量を出してたくさんの思いを伝えてほしい」と参加者に呼びかけた。

本戦には事前の審査を勝ち抜いた11組が参加し、グランプリに選ばれたのは茶谷和空さん(北里大学未来工学部1年)の「“フードで世代を超えて新たなサークルを” Foodicle」。このアイデアは、地方在住の高齢者が作る家庭料理を配信し、それを見た女性とマッチングしてメッセージなどをやりとりできるサービス。料理レベルによって初級・中級・上級が選べ、地域食材のECサイトや冷蔵庫内の写真でレシピを考えるAIなども盛り込んだ。益若は「プレゼンが素敵で、一見難しそうなスライドショーがするする頭に入った。この内容なら、性別や年齢を問わずに提案しないとターゲットが狭まってもったいない」とアドバイスを送った。

準グランプリは倉橋輝さんと藍原朋弘さんの「AI活用型口臭診断システムの開発と総合ケアサービス」。男性は女性に比べて口臭に対する意識が低いという課題に、同社が運営する「グランプロデンタルクリニック銀座」監修のAI活用型口臭診断システムを開発。測定機器を「エステプロ・ラボ」各店舗に設置して口臭診断を行う。女性会員に紹介クーポンを配布することで男性の来店ハードルを下げ、歯周病などの疾患が疑われる場合は「グランプロデンタルクリニック銀座」を紹介するなど、同社の既存サービスと連携するアイデアが評価された。

エステプロ・ラボ賞は菅家利宇乃さんの男性向けトータルビューティアプリ「TESTO」、久米川夏穂さんの「プラントベースアスリート向けのダイエットサポート」。益若つばさ賞は合田彩歩さんと安達エレナさんのゴマの成分を使用した活性酸素を減少させるサプリ「BLOOMINA」が受賞した。

最後に、佐々木氏は学生たちに「実際にビジネスの現場で、銀行からお金を借りたり資本家に出資してもらうのに一番大切なのは情熱。何が何でもアイデアを実現させたいという願望が強い人は、少々壁にぶち当たっても諦めないで食らいつく。当然 “こんな甘い計画では実現できない” と厳しい突っ込みが入るし、どんなに素晴らしいビジネスプランでもやってみると必ずギャップがある。その時に行動してみて修正し、諦めずに改善する力が起業家には一番重要で、壁にぶち当たりながら成功するまで改善を繰り返せば、始めのプランとは少し違うけど実現に向かっていくと思う」と激励の言葉を贈った。