【感動の漫画】美のプレッシャーと向き合う高校生たちの物語が話題に
朝比奈ショウさんが描く『「かわいい」は、ときどき苦しい。』が話題を集めている。この作品は、ルッキズムにとらわれる若者たちの姿を描き、多くの反響を呼んでいる。
主人公の姫咲のぞみは、「努力しないブス」と「努力の必要のない美人」が嫌いな高校生。ある日、アクセサリー売り場で同級生の天王寺と出会う。天王寺は友人から「王子」と呼ばれるほどイケメンで、ボーイッシュな見た目だが、メイクや可愛いファッションに興味がある。しかし、自分に似合うものが分からず、姫咲に相談する。姫咲は「生まれつきの美人」である天王寺にはその必要がないと断るが、天王寺は不快感を示す。
翌日、天王寺は印象の異なるワンピース姿で登校し、化粧もしている。友人たちは「変だよ」「違和感しか仕事してない」「王子らしくない」と冷たく言う。姫咲は、過去に自分が選んだ好きな服を皆に似合わないと言われた経験を思い出し、その時の自分と重ねる。天王寺が必死に弁解しながら涙を流すのを見て、姫咲は自身の弱さを再認識し、天王寺をその場から連れ出す。
姫咲は得意のメイクで天王寺の顔をきれいに仕上げ、教えてあげることを決める。天王寺と向き合うことで、過去の自分を救えるかもしれないと考える。
この作品は、読者から「なってみたい自分と周りから求められる自分の像とのギャップで苦しい気持ちわかる」「これは泣いた」など、多くの反響を受けている。
朝比奈ショウさんは、インタビューで作品の誕生について次のように語っている。「美醜やルッキズムは現代の誰もが苦しみ、一生かけて悩む問題だと感じています。その問題への突破口となるような希望が見える漫画が描けたら良いなと思いました。」
また、作品を描く上で特に心がけている点についても言及している。「キャラクターそれぞれの悩みや苦しみを丁寧に描きだすことを心がけました。表情やコマ割りにも感情の動きに合わせて工夫を凝らしました。」
朝比奈さんは、読者の反響について「とても嬉しく思っています。読者の方に何かが届いたという実感が次の作品を描く上での勇気と自信に繋がるので大変ありがたいです」と述べている。
今後の展望については、「多くの人が『明日も生きてもいいかも』と思えるような作品をこれからも生み出し続けたいと思っています」と語っている。
最後に、朝比奈さんは読者やファンに向けて次のようにメッセージを寄せている。「いつもありがとうございます。今後もぜひお付き合いいただけましたら幸いです!みなさまにまたお会いできることを作品の中でお待ちしております。」