伊東勤氏、中嶋監督の辞任に敬意:「キャッチャーらしい頑固さ、男気感じた」

伊東勤氏、中嶋監督の辞任に敬意:「キャッチャーらしい頑固さ、男気感じた」

西武、ロッテの監督を歴任した伊東勤氏(62)が自身のYouTube「110チャンネル【伊東勤】」を更新し、オリックス・中嶋聡監督(55)の電撃辞任について語った。

中嶋監督は、オリックスが3連覇から5位に転落したことを受け、辞任を表明した。就任時は最下位のチームを引き継ぎ、「全力疾走」を徹底することでチームの立て直しを図ったが、今季はそれができなくなったと辞任発表時に明かした。

伊東氏は、「中嶋監督は3連覇を成し遂げ、さらにワンランク上の野球を目指して今季をスタートしたが、その目標に届かなかったもどかしさもあったと思う」と解説した。

伊東氏が現役時代を過ごした西武は、1982年から25年連続でAクラスにランクインし、5連覇を含む15度の優勝を果たした「常勝軍団」だった。伊東氏は当時の西武について、「周りが凄いと見てくれても首脳陣の選手への当たりはいつもきつかった」と振り返った。

オリックスの選手たちには、3連覇の慢心がなかったか問いかけた。3連覇より4連霸の方が難しく、山本由伸や山崎福也を欠いて成し遂げるには、これまで以上の厳しいチーム作りが必要だった。

しかし、現在はパワハラや厳しい指導を認めない風潮がある。伊東氏は、「自分の中で(譲れない部分で)決断があったのだろう」と思いやった。

さらに、「誰にも相談せず誰にも漏らさず、これは彼の頑固さというかキャッチャーらしいと思った。辞めることは残念だが男気を感じた」と、同じ捕手出身の監督経験者として中嶋監督に同調していた。