【オリックス】中嶋監督の辞任と後任候補3人、選手のモチベーション喪失が決定的な一撃
今季5位に沈んだオリックスの中嶋聡監督(55)が最終戦となった6日の試合後、辞任を表明した。「僕は責任という言葉をよく使っていた。こっちに責任があるから思い切ってやってくれと。それを考えたら、優勝していたチームがここまで落ちるということの責任を取りたいと思います」と語った。
フロントは再三、慰留したが、中嶋監督の意思は固かった。オリックスOBの話によると、「中嶋監督は選手からひたむきさが消えたことにショックを受けた。全力疾走を含め最低限のことすら、やらない選手も出てきた。口に出して言えばやったことが、言ってもやらなくなった。選手が動かなくなったことが決定打になった」という。
7日には田口壮外野守備走塁コーチ、梵英心内野守備走塁コーチ、辻竜太郎打撃コーチの退団が発表された。次期監督については、内部昇格が基本線で、現時点では小林宏二軍監督(53)、水本勝己ヘッドコーチ(56)、岸田護投手コーチ(43)の3人が候補と見られている。
オリックスには近年のドラフトで獲得した高校生を中心に好素材が多数いる。それだけに、選手をその気にさせることができる人物が中嶋監督の後任になることが期待されている。
来季からの逆襲に欠かせないのが、昨季新人王の山下舜平大(3勝6敗)の復活だ。山下が勝てない理由や打線の援護を受けにくい理由について、詳細な分析が必要とされている。