アメフト関大、立命大戦へ組織力で挑む!吉野匠と山本創の絆が勝利へ導く
関大のオフェンスライン(OL)の吉野匠(3年)が、立命大戦(14日、たけびし)に向けて気持ちを高めている。関大は関西学生アメフト1部リーグで1敗と好調な成績を維持しており、全勝の立命大との大一番に向けて、磯和雅敏監督は組織力で対抗することを宣言した。
「立命大は全てのポジションで関西トップレベルの選手が集まるチーム。個人対個人ではなく、チーム対チームとしての戦いに持ち込みたい」と磯和監督は意気込んでいる。
オフェンスのキープレーヤーはQB須田啓太主将(4年)とWR溝口駿斗(4年)のコンビだが、吉野が中心となるOLの奮闘なくして勝利は見えてこない。「いい雰囲気で練習ができているし、絶対に負けたくない」と、吉野は必勝への決意を語った。
吉野は大阪・大塚高でバスケットボールに打ち込んでいた未経験者だった。OLとしてのステップやテクニックを教えたのは、2学年上の山本創(4年)だ。山本は名門・佼成学園出身で、鳴り物入りで入部したが、負傷のためほとんどリーグ戦に出場できず、最終学年を迎えた。「自分が出られないなら、持っているものを後輩に伝えて、それが勝利という形になればいいかな、と」。山本の指導がチーム力の強化に大きく貢献している。
「(山本)創さんには本当に感謝しているし、4年生の人と少しでも長くアメフトができるように立命大には勝ちたい」と、吉野は感謝の気持ちを込めて語った。
この試合は、優勝争いに踏みとどまれるか、3位までに与えられる全日本選手権出場枠も遠のくかの分岐点となる。昨年最終節で「王者」関学大を撃破し、3校Vに持ち込んだ底力を見せる時が来た。