織田信成、近畿選手権SPで見せた雄姿と最後の現役シーズンへの思い

織田信成、近畿選手権SPで見せた雄姿と最後の現役シーズンへの思い

フィギュアスケート近畿選手権 男子SP

2024年9月28日、大阪府立臨海スポーツセンターで開催されたフィギュアスケート近畿選手権の第2日目、男子ショートプログラム(SP)が行われ、織田信成(大阪スケート倶楽部)は76.62点を獲得し、5位で出発した。

織田信成の演技

今季のSP曲として選んだ「マツケンサンバ」を初めて披露した織田。演技の冒頭で4回転―3回転の連続トーループを成功させたが、続くトリプルアクセルでは転倒した。しかし、後半の3回転ルッツは見事に決まり、演技全体の完成度を保った。

アップテンポな曲調に合わせ、観客も一緒に盛り上がり、織田は演技中に両腕のフリルを動かす場面も見られた。演技後には大きな拍手が送られ、会場は温かい雰囲気に包まれた。

「マツケンサンバ」を選んだ理由

織田は、「今季で現役は最後にしようと思っている。SPの曲を探しているときに、松平健さんのショーの広告を見て、“これだ”と思った。マツケンサンバは日本国民のソウルミュージックだと思っているし、みんなが盛り上がれるので」と、曲を選んだ理由を語った。

織田信成の現役復帰と今季の目標

2022年11月、9年ぶりに現役復帰した織田は、昨季の近畿選手権で準優勝し、西日本選手権では優勝を果たした。全日本選手権出場の目標を掲げていたが、日本アンチ・ドーピング規程に触れたために出場を断念せざるを得なかった。

現役引退の理由と最後の目標

「膝、関節的にちょっと限界かな」と、今季限りでの現役引退を決意した理由を説明した織田。ラストシーズンへの思いから、取材を受けている際には涙も流した。最大の目標は、地元大阪で開催される全日本選手権で雄姿を見せること。「そこで雄姿を見せられたら」と、意気込みを語った。

まとめ

織田信成の最後のシーズンは、観客を魅了する演技と、情熱的なパフォーマンスで彩られている。近畿選手権での好発進を皮切りに、全日本選手権での活躍が期待される。織田の最後の現役生活が、ファンにとって忘れられないものになることだろう。