「実写化作品で輝くスキンヘッドの美しさ:人気女優たちの大胆な挑戦」
ヘアスタイルは女性の個性を印象付ける重要な要素だ。中にはロングからベリーショートなどに大胆に変え、新たな魅力を開花させる人もいる。
女優の場合は、役柄に合わせてヘアスタイルを変え、視聴者を驚かせることもしばしば。特にインパクトが強いのがスキンヘッドだ。女性にとってスキンヘッドはなかなか勇気がいるが、最近ではドラマ『地面師たち』で小池栄子さんが尼に成りすますために頭を丸めるシーンが描かれ、話題を集めた。ここでは、実写化作品に絞り、作中でスキンヘッド姿を披露した女優たちを紹介する。
『ブラックナイトパレード』の橋本環奈さんは、2022年の同名漫画の実写化映画で初のスキンヘッドに挑んだ。橋本さんが演じた北条志乃は、ブラックサンタの一員で、原作同様ピンクのツインテールとスキンヘッドの2つのヘアスタイルを披露。スキンヘッドでも可愛らしさは変わらず、むしろ洗練された顔のパーツが強調され、美しさが際立っていた。実はカツラを使用しており、橋本さんは「2時間かけて髪をベタベタに固めて小さく詰めた」と明かしている。原作者の中村さんは、橋本さんのスキンヘッド姿に「世界一美しいお地蔵様かと思った」とコメントを寄せている。
『珍遊記』の倉科カナさんは、2016年の同名漫画の実写化映画で、玄奘役を務めた。原作の玄じょうは奇抜な顔をしているが、倉科さんのスキンヘッド姿は見事という言葉に尽きる。4時間の特殊メイクを経て、ドギツイ下ネタまで連発し、新境地を開いた。2020年にはインスタグラムで「突然ですが、髪を切りましたー #ウソ#思い出#珍游紀」とスキンヘッド姿を投稿し、ファンを驚かせた。
『世界の中心で、愛をさけぶ』では、長澤まさみさんと綾瀬はるかさんが実際に髪を剃った。2004年5月公開の劇場版では16歳の長澤さんが、同年7月のドラマ版では19歳の綾瀬さんが、広瀬亜紀役を演じた。長澤さんは自ら志願して髪を剃り、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を最年少で受賞。綾瀬さんは大幅な減量とスキンヘッドで役柄に向き合い、女優魂を発揮した。
『ヒロイン失格』の桐谷美玲さんは、2015年の同名漫画の実写映画で主演を務めた。変顔好きな自称ヒロインの松崎はとりを演じ、変顔を披露しながらも可愛らしさが際立った。失恋したはとりが頭を丸めたシーンでは、3時間の特殊メイクでスキンヘッドになり、ノリノリで撮影に挑んだ。スキンヘッドにして改めてわかる顔の小ささは、桐谷さんの特徴だ。
『ゾッキ』の松井玲奈さんは、大橋裕之さんの原作を実写化した映画で、夜の校舎に現れる「幽霊のような女」を演じた。全身白塗りのスキンヘッドで、作中でもトップクラスのミステリアスな存在となった。公開されたメイキング映像を見ると、作り込みの凄まじさがわかる。
どの女優も髪があってもなくても美しいことに変わりはなく、新たな一面を見せることで、役者としての幅は広がっていく。特に、髪を本当に剃ってまで挑んだ長澤まさみさんと綾瀬はるかさんの覚悟、演技への情熱は賞賛に値する。