AMD Ryzen 9000シリーズとIntel第14世代CPU、価格の乱高下と大幅な値下がりが見られる [10月前半の市場動向]

AMD Ryzenの価格が大きく変動しており、下落と上昇が混在している。最新の9000シリーズでは、「Ryzen 7 9700X」が7,300円安の63,500円、「Ryzen 5 9600X」が4,000円安の48,800円に急落した。一方、上位2モデルは価格がほとんど変動していない。

8000G/Fシリーズでは、価格の動きがばらばらで、「Ryzen 7 8700G」が2,946円安の54,800円、「Ryzen 5 8500G」が2,700円安の26,980円に下落した一方、「Ryzen 5 8600G」は1,920円高の36,500円、「Ryzen 7 8700F」は2,929円高の49,800円に上昇した。「Ryzen 5 8400F」は980円安の29,700円で、初めて3万円を下回った。

7000シリーズでは、「Ryzen 7 7800X3D」が10,000円高の79,800円と再び高騰し、「7900X」が4,000円高の73,800円、「Ryzen 5 7600」が1,000円高の32,800円に上昇した。その他のモデルは概ね横ばいとなっている。

5000シリーズでは、価格の動きがさらに極端で、「Ryzen 9 5900XT」が8,179円安の60,800円、「Ryzen 7 5800XT」が4,480円安の43,800円を付けたが、調査時点では67,000円台、47,000円台のショップも多い。「Ryzen 7 5700X3D」は6,180円高の42,980円に急騰し、中～下位製品では、「Ryzen 5 5600X」が3,400円安の18,580円、「5600」が2,220円安の17,580円、「5600GT」が1,700円安の22,800円に下落した。「Ryzen 7 5700」は3,948円高の28,500円、「Ryzen 5 5500」は3,500円高の18,980円、「5500GT」は3,310円高の21,980円に上昇した。これにより、5000シリーズの価格の上下関係が混乱し、「Ryzen 7 5700X」(23,980円)と「Ryzen 7 5700」(28,500円)、「Ryzen 5 5600」(17,580円)と「Ryzen 5 5500」(18,980円)の価格が逆転している。

一方、Intelの第14世代プロセッサも全体的に値下がりしている。「Core i9-14900KS」が4,999円安の107,980円、「Core i9-14900KF」が6,180円安の79,800円、「Core i7-14700」が5,000円安の56,980円、「Core i7-14700F」が6,000円安の51,980円と、上位モデルは5,000～6,000円の下げ幅を記録した。また、「Core i5」シリーズでも3,000～3,500円の下落が見られた。低消費電力版（型番末尾T）も一部で値下がりし、「Core i9-14900T」が1,180円安の87,800円、「Core i5-14500T」が2,000円安の39,800円となった。ただし、低消費電力版は在庫を持つショップが少ない。