中日・井上新監督、就任決意表明「我慢と勇気」で再建へ
中日ドラゴンズは10日、名古屋市内で井上一樹2軍監督に来季監督就任を正式要請し、井上氏は受諾した。井上新監督は就任会見で、「責任は重大で、勤め上げられるか不安もありますが、我慢と勇気を持ちつつ、自分の長所を活かして、責務を全うするために頑張ります」と決意を述べた。
チームは球団史上初の3年連続最下位に沈んでおり、井上新監督は再建に乗り出す。彼は「ドラゴンズの歴代の監督は素晴らしい方々ばかりで、自分でも大丈夫かと悩むこともありましたが、立浪さんへのリスペクトが強く、立浪さんが育てた若手や原石を引き継ぐべきだと決意しました」と語った。
大島宇一郎オーナーは、「11年のリーグ優勝以来、ドラゴンズは低迷が続いています。立浪監督が種をまき、芽が出始めたチームに、井上新監督の明るさで水をまくことで、チームが強くなることを期待しています。メンタル面でも強いチームに育ててほしい」と飛躍を願った。
井上新監督は1989年のドラフト2位で鹿児島商から投手として入団し、1994年から野手に転向。20年間中日一筋でプレーし、3度のリーグ優勝や2007年の日本一に貢献した。引退後の2010年には落合博満監督のもと1軍打撃コーチに就任し、2軍監督も歴任。阪神でもヘッドコーチなどを務めた後、2022年から中日2軍監督として11年ぶりに復帰していた。