のんが夢を叶える逆襲!『私にふさわしいホテル』予告解禁、奇妙礼太郎が主題歌担当
映画『私にふさわしいホテル』は、柚木麻子の同名小説を映画化した作品で、12月27日から全国で公開される。本作は、新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典(滝藤賢一)の酷評により、華々しいデビューを飾ることができなかった新人作家・中島加代子(のん)の物語だ。
3年後、加代子は自腹で憧れの「山の上ホテル」に宿泊しているところに、大学時代の先輩で編集者の遠藤道雄(田中圭)が訪ねてくる。遠藤は、東十条が上階に泊まっていることを告げ、加代子は東十条への恨みを晴らす機会を得る。加代子は遠藤の手引きで東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とすことに成功する。しかし、これが加代子の新たな試練の始まりとなる。
共演には、田中みな実、服部樹咲、高石あかり、橋本愛、橘ケンチ、光石研、若村麻由美ら豪華な俳優陣が参加し、それぞれ個性的なキャラクターを演じる。本予告編では、加代子が東十条に対して「男尊女卑クソジジイ!」と怒りをぶつけるシーンから始まり、彼女が売れない作家としての日々から脱却するために逆襲する様子が描かれている。
加代子は東十条の仕事部屋に乗り込み、原稿にシャンパンをかけるなど、大胆な行動を取る。しかし、そのすべては作家として成功するための「夢を叶える」ための手段だ。編集者の遠藤は「本当の才能を生かす方法を思いついた。やってみるか?」と加代子に提案し、加代子は「もちのろんです!」と決意を固める。最後には「しがらみだらけの文学界を舞台に、文壇下剋上が始まる」というナレーションとともに、加代子が宿敵・東十条と文学界へ挑む姿が描かれている。
ポスタービジュアルは、「山の上ホテル」の外観を背景に、満面の笑みを見せる加代子、苦悶の表情で加代子を追いかける東十条、そして意味深な視線を送る遠藤の三者三様の姿が配置されている。3人の周囲には、手書きの原稿やシャンパンなど、劇中の重要なモチーフがちりばめられている。
また、本作の主題歌は、ミュージシャン・奇妙礼太郎の「夢暴ダンス」に決定した。この楽曲は、奇妙礼太郎BANDのバンドマスターを務める中込陽大と共同制作され、奇妙本人が詞曲を担当し、BANDメンバーとレコーディングが行われた。奇妙は、歌詞について「主人公の衣装がどんどん変わってゆく楽しさと、夢を手に入れる強靭な行動力が詩のイメージのはじまりというかすべてです」とコメントしている。映画については、「抑えきれない衝動を爆発させ続ける主人公。いろんなものが吹き飛んだ後、奥に人を感じるというか、まっすぐに飛んでくる物があって、しばらく動けない」と語っている。