「虎に翼」第128話:美位子の無罪と少年法改正の行方

「虎に翼」第128話:美位子の無罪と少年法改正の行方

朝ドラ「虎に翼」第128話放送 美位子の判決と少年法改正の行方

2023年6月25日、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第128話が放送されました。この回では、最高裁大法廷で美位子(石橋菜津美)の事件の判決が言い渡される重要な場面が描かれました。

物語は、寅子(伊藤沙莉)が早朝、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ねるシーンから始まります。桂場(松山ケンイチ)は、執行猶予つきの判決を言い渡し、過去の判例の変更を指示します。この判決は、美位子の無罪を確実なものにし、よねの努力が実を結んだ瞬間となりました。

一方、少年法改正を議論する法制審議会少年法部会では、結論が出ないまま平行線をたどっていました。寅子は久藤(沢村一樹)らと「愛」について語り合う場面も描かれ、これは多岐川(滝藤賢一)の口癖でもありました。少年法対象年齢の引き下げは、見送られることとなりました。

よね(土居志央梨)の勝利は、視聴者を感動の渦に巻き込みました。X(旧ツイッター)には、「執行猶予ついた」「史実は知ってても涙とまらん」「穂高先生見てますか」「リアルに声でた よねさん、轟 そして穂高先生の勝利」「うわ鳥肌たった」「よねさん大活躍、泣ける」「のどかさんの売れない画家旦那、ついに売れた」「すでに大団円感が出ている」などのコメントが寄せられ、視聴者の反響が高まりました。

「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルにした昭和の法曹界が舞台の物語です。伊藤沙莉がヒロインの猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じ、朝ドラ110作目として放送されています。三淵嘉子さんの半生を再構成し、フィクションとして描く作品で、「虎に翼」のタイトルは中国の法家「韓非子」の言葉から取られており、「強いものの上にさらに強さが加わる」という意味を持っています。

この作品には、石田ゆり子、三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典、松山ケンイチら豪華キャストが出演しています。尾野真千子が「語り」を担当し、よるドラ「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本を手がけています。主題歌「さよーならまたいつか!」は、シンガー・ソングライターの米津玄師が担当しています。

「虎に翼」は、法曹界の女性の活躍と社会の変化を描き、視聴者に深い感動と思考を促す作品となっています。今後の展開にも注目が集まっています。