吉田裕、サンスポ×吉本新喜劇で「泣きながら笑う」新境地へ 座長として手ごたえ感じての挑戦
吉田裕が11月3日に大阪・YES THEATERで開催される「サンスポ×吉本新喜劇~記者が新喜劇の台本を書いてみた~」の座長を務める。この公演は吉本新喜劇とサンケイスポーツの初コラボレーションで、吉田は公演を目前に手応えを感じている。
「サンスポさんとの初のコラボ公演は台本がいい感じになってきた。ここから余分な言葉やボケをいかにスマートに見せられるか、練っていく段階です」と吉田は語る。普段の台本作りではツッコミ役を務める吉田は、話の筋がおかしくならないよう気をつけている。「話のつじつまが合っていなかったら、ボケても分かんない。『あれ?さっきあんなこと言うてる人がこんなこと言うん?』となったら浮いてくる」と、話の整合性を重視している。
小籔千豊の言葉を借りれば「背骨が曲がってへんか?」。話の背骨が曲がっていたらダメで、ボケのための芝居ではなく、芝居の中にボケがなければいけないと強調する。新喜劇の魅力は、しっかりとした芝居の上に成り立つギャグだ。「ボケの部分がおもしろい」と言われるが、それは芝居がしっかりしているから。新喜劇の座員が支えている部分も大切にしたい。
吉田の理想は「泣きながら笑う」「笑いながら泣く」新喜劇。「笑いと泣くを分けるのではなく、同時進行できる新喜劇を目指しています」。当日の公演では、松浦真也と島田一の介とのユニット「ゆたかな真也は一の介」を中心に話が展開する。久々の共演に喜びを示す一方で、島田一の介は現在「虎-1グランプリ」で優勝し、そちらのトリオに集中している状況だ。