Jリーグの新人年俸上限引き上げとABC契約撤廃、吉田麻也が『大きな一歩』と評価

Jリーグの新人年俸上限引き上げとABC契約撤廃、吉田麻也が『大きな一歩』と評価

吉田麻也がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「吉田麻也の切り替えて行こう!」で、10月5日(土)の放送ではJリーグの「選手契約制度の改定」について語りました。

9月24日(火)、Jリーグの理事会は新人選手の年俸上限を2026年シーズンから約2倍の1,200万円に引き上げ、最低年俸を設定することを決定しました。この大幅な改定について、吉田は「大きな一歩」とSNSに投稿し、関係者への感謝を述べています。

吉田は2年前に日本プロサッカー選手会会長に就任してから、「ABC契約」の撤廃を主張してきました。これは、彼だけでなく、前任の会長たちも取り組んできた課題で、30年間変えられなかったルールを変えることができたことは、選手やJリーグ、さらには日本のスポーツ界にとって大きな進歩だと考えています。

ABC契約の撤廃により、サッカー選手はプロかアマチュアのみとなり、最低賃金240万円以下の選手はプロとは認められなくなりました。吉田は各チームとミーティングを行い、J2やJ3の選手たちにも説明し、理解を得ました。その結果、プロ契約の最小登録人数がJ1~J3すべてのクラブで「一律20人」に設定されました。これにより、J3のクラブでもより高い賃金で契約する選手が増え、クラブの経営にも影響が出てきます。

ルーキーの年俸上限が1,200万円に引き上げられることで、他の選手の年俸も上昇し、クラブの経営を圧迫する可能性があります。しかし、これはJリーガーのステータス向上につながり、クラブは選手のスカウティングと投資に力を入れ、結果を出した選手の待遇を引き上げることが求められます。これにより、Jリーグ全体の成長が期待されます。

近年、Jリーグを介さずに海外に進む選手が増えていますが、今回の制度改定はそれを阻止するものではなく、選手のステータス向上が主な目的です。最低年俸240万円やルーキーの年俸上限1,200万円について、さまざまな意見がありますが、まずは「ルールを変えた」という事実が重要です。今後、選手やリーグ、クラブの努力によって、さらに改善されていくことが期待されます。

また、選手自身も大金を扱う能力や人生のマネージメントが重要になるため、マネーリテラシーの向上も求められます。課題は山積みですが、大きな一歩を踏み出せたことは非常にうれしいニュースだと吉田は述べています。