【瀬川祐輔のチームへの影響力】川崎MFがベンチを盛り上げ、佐々木旭と早坂勇希に好影響をもたらす
2023年8月2日、川崎フロンターレは高知県で天皇杯・ラウンド16を戦った。試合は高知ユナイテッドSCとの対戦で、高温多湿の厳しい環境下で行われた。観客席では熱中症に見舞われ、立ち上がれなくなった人もいたほどだった。
試合では、川崎の佐々木旭が後半32分に途中出場し、セットプレーから決勝点を決めた。佐々木は今年、主力として活躍していたが、この試合では出場機会を得られずにいた。試合後、佐々木は「瀬川(祐輔)くんがベンチを盛り上げてくれて」と、自身の活躍の裏に瀬川の存在があったことを明かした。「“俺らがやるぞ”ってずっと言ってくれて、そういう先輩がいるんでみんな気合入っていますし、サブの選手で結果を残そうっていう思いが終盤の勢いにつながっている」と語り、「“またベンチかよ”って気持ちはまったくない」と、瀬川祐輔がベンチ組を盛り上げ、支えていたことを笑顔で語った。
その後、2023年8月17日、川崎フロンターレでプロデビューを果たしたGK早坂勇希も、瀬川祐輔の存在に感謝を示した。GKというポジションの特性上、出場機会は限られているが、早坂は突然のチャンスを掴んだ。試合前、瀬川が早坂をいじることで緊張を和らげ、心地よい状態で試合に臨めたという。
9月28日の練習後、瀬川に感謝の言葉が向けられた際、彼は「インパクトがあるんじゃないですか。必要以上にいじったりするんで」と答えた。「去年はいじるというよりは、“サブの選手はスタメンで出たい中で、どうやったらスタメンで出れるか”っていうのを考えていた。その結果、サブの選手が活躍したらスタメンを取れるでしょって思った。それは、自分にも言い聞かせているような感じで、自分を奮い立たせる意味も込めています。“サブで試合を決めよう”って。だから、それを毎試合言っていた。現に去年は年間通して交代選手が出てから後半勢いづくような試合が多くて」と、瀬川は自身の役割について語った。