堀江美都子、『ボルテスVの歌』がフィリピンで第2の国歌へ 水木一郎の思いを受け継ぐ
歌手・堀江美都子は、1977年に放送された東映のロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」の主題歌「ボルテスVの歌」を担当し、“アニメソングの女王”としても知られている。このアニメは、合体ロボット「ボルテスV」に搭乗する5人の若者たちが、地球を侵略しようとするボアザン星人に立ち向かう姿を描いた作品で、フィリピンでの知名度は94パーセントとも言われるほど人気がある。
フィリピンで実写化された映画『ボルテスV レガシー』(10月18日全国公開)の日本語吹替版で、堀江は主人公の母マリアンヌ・アームストロング役を務めている。先日行われたジャパンプレミアにおいて、堀江は主題歌「ボルテスVの歌」を生で披露し、インタビューに応じた。
堀江は、自身の代表曲がフィリピン国民に愛されていることについて、「すごく不思議な気持ちですね。お子さんからお年寄りの方まで観てくださって、『ボルテスVの歌』を歌えばすごく感激してくださる。フィリピンはいつでも行きたい国です」と語った。フィリピンでは、「ボルテスV」の人気がカーラッピングやマーチャンダイズなど、至る所で見ることができ、チャリティーコンサートで訪れた際には国賓扱いされ、VIP待遇を受けたという。
1969年にテレビまんが「紅三四郎」の主題歌でアニメ歌手デビューした堀江は、当時「かっこいい歌が歌いたい」と思っていた時期に、「ボルテスVの歌」のオファーを受け、大変喜んだという。『ボルテスV レガシー』でも、フィリピンの歌手が日本語で「ボルテスVの歌」を歌唱し、挿入歌として使用されている。堀江は、「歌い方もかなり研究されているみたいで、とてもいい歌声だと思いました」と絶賛し、作品や歌を愛してくれる人たちに感謝の気持ちを伝えた。