バロンドールの波紋:ビニシウスの落選とレアル・マドリードのボイコット
世界最優秀選手賞「バロンドール」の発表で、スペイン代表MFロドリが初受賞した。ロドリはマンチェスター・シティの一員としてイングランド・プレミアリーグ4連覇とクラブW杯優勝に貢献し、スペイン代表としても欧州選手権制覇に尽力した。スペイン人の受賞は1960年のルイススアレス以来64年ぶり3人目の快挙となった。
ロドリは「素晴らしい夜でした。私を信頼してくれた多くの人たちに感謝したい」と喜びを語っていた。一方、ブラジル代表FWビニシウスは2位で栄冠を逃した。ビニシウスはレアル・マドリードの選手たちとスタッフら約50人とともに表彰式に参加する予定だったが、受賞を逃したことがわかったため、チーム全員がイベント参加をボイコットした。
レアル・マドリードは表彰式で年間最優秀クラブに選出されたが、壇上でトロフィーを受け取る人はいなかった。ミナ・ルズキ記者は「ロドリは素晴らしいチームの一員だった」と語った上で「ビニシウスは重要な試合のすべてで違いを生み出した。彼が受賞しないことに腹が立った」との見解を示した。世界中でバロンドールの選考結果とともにレアル・マドリード勢の不参加が物議を醸しており、大きな波紋が広がっている。