『Qrosの女~スクープという名の狂気』は芸能界の闇を暴くドラマ
テレビ東京系のドラマプレミア23「Qrosの女~スクープという名の狂気」では、主人公の栗山孝治(桐谷健太)が「週刊キンダイ」の芸能記者として多くのスクープを放ってきた。栗山は「ユニクロ」のようなファストファッションのブランド「キュロス」のCMに登場した謎の美女(黎架)の正体を明らかにしようとする。
しかし、このドラマは美女をめぐる探索物語にとどまらない。芸能界の裏側で発生するスキャンダル、たとえば人気アイドルと有名塾講師の不倫やスピリチュアル団体のビジネスに利用される若手女優、大物落語家によるセクハラ、モラハラ、パワハラなどの実態を暴こうとする側と隠そうとする側の攻防戦が描かれる。
編集長の林田(岡部たかし)は、「俺たちはネタを提供してるだけ。それを元にジャッジしてるのは世間様だ」と発言する。また、「人間の後ろ向きな欲望みたいなものが膨らんで、そのはけ口として誰かをめちゃくちゃに攻撃して暴走する。その群集心理が一番怖いんだよ」とも語る。
栗山は、間違った情報を世の中に出さないためなら何でもする「記者魂」を持ち合わせている。