『忍たま乱太郎』の「あたたかさ」が私たちを育ててくれた

『忍たま乱太郎』の「あたたかさ」が私たちを育ててくれた

「忍たま乱太郎」の映画公開を記念して、過去の劇場版アニメを振り返ってみよう。

「忍たま乱太郎」は、テレビアニメと劇場版2作が公開されている、長きにわたり愛され続けている作品だ。

少年少女の生活の一部となっていた「忍たま乱太郎」は、忍者のたまご略して「忍たま」たちが、八方斎率いる極悪非道な組織に戦いを挑んでいく時代活劇アニメだ。

劇場版アニメ「忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段」のエンディングテーマ・NYC「ユメタマゴ」では、「あたたかい気持ち」「育てる」「大きくなる」といったキーワードを印象的に歌い上げている。この歌詞の一節のように私たちは「忍たま乱太郎」からいつもあたたかい気持ちをもらい、大きくそだった。

一作目「映画 忍たま乱太郎」は、1996年に公開された。乱太郎、きり丸、しんべヱの三人組が、八方斎が硝石を盗むのを阻止するため、ドクタケの出城へと向かった。話の面白さとテンポ感は言うまでもなく、単純に絵も古くないから観やすい。基本的には47分間ずっと“笑い”が詰め込まれていて、笑わずにはいられない。大人になってみると、こんな細かなボケまであったのか…と驚いてしまうほど、手数がとにかく多い。

二作目「劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段」は、2011年に公開された。夏休みを終えたばかりの忍術学園で、一年は組の喜三太が行方不明になっていることが判明する。喜三太を救出するため、乱太郎たちはオーマガトキ城へ向かった。この作品はオールスター勢揃い!とにかく豪華である。タイトルにあるように忍術学園の全員が出動する本作。一作目と同じようにストーリーの面白さや笑いのキレは言うまでもない。

現在、2作品ともU-NEXTにて配信されている。ぜひ、この機会に見返してみてはいかがだろうか?親子で観ても楽しめること間違いなし。大人になって一人で観ても懐かしく、そしてじわっとあたたかい気持ちになるはずだ。

「忍たま乱太郎」はたくさんの優しさに包まれていることに気付くと同時に、私たちの心もホッとほぐれる。そして私たちの生活もまた乱太郎たちみたいな純粋無垢で真っ直ぐな“やさしさ”と土井先生たちのように大切な生徒たちをまもる愛溢れる“やさしさ”でいっぱいにしたいと改めて思うことだろう。